インタプリタかなくぎ流

“Might come in handy one day.”

テレビニュースを見なくなりました

以前、YouTubeで著述家・評論家の勝間和代氏が「テレビのニュースを一切見てはいけない」と主張されている動画を見ました。


勝間和代の、テレビのニュースを一切見てはいけない理由を教えます

勝間氏は「テレビのニュースは我々の恐怖や猜疑心を煽るものばかりセレクトして報じ、世の中の良い面やポジティブな動向はなかなか報じられない。ニュースは公正でも公平でもない」とおっしゃいます。私は「確かにそうだなあ」と思いながらも、反面「それはちょっと極端じゃないかな」とも思いました。でも勝間氏にそう指摘されてからというもの、テレビのニュースを見るたびに「確かにそうだなあ」のほうがどんどん大きくなってきてしまい、いまではほとんど見なくなってしまいました。インフルエンサーの発信力って、すごいです。

以前から言われていることですけれど、テレビのニュースやニュースバラエティは、NHKから民放各社にいたるまで各社ほとんど横並びです。しかもコロナ感染者が増えていますというニュースの次に「Go to キャンペーン」のニュースを何の批判性(必ずしも反対とは限りません。積極的な意義を見出して評価するならそれも可です)もなく報じているだけみたいなパターンが多く、ジャーナリズムのかけらもありません。

しかもテレビのニュースというのは、当たり前ですけどいろいろな話題を順番に放送していくわけですから、とても効率が悪いメディアなんですよね。昔はよく「この大事件をテレビニュースではどう報じるかな」などとテレビの前に陣取って待っていたら結局報じられませんでしたみたいなことがあったんですけど、よく考えてみたらこれほどバカバカしい時間の使い方もありません。結局は大量のCMを見せられるだけで。

ネットのニュースサイトは「自分が見たいもの、あるいは気づいたものにしかアクセスしない」という点で欠点がありますし、速報性には劣るけどむしろ一覧性に優れた紙の新聞のほうが良質な報道に触れることができます。それでもなお速報性を求めるならTwitterなどSNSのほうが速いですし、結局、テレビニュースにはほとんどアドバンテージがないということが分かります。

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https://www.irasutoya.com/2017/02/blog-post_444.html

コロナ禍の影響で遠隔授業やオンライン授業を行ってみて、また逆に自分がそういう会議やセミナーなどに多数参加してみて強く感じたことなのですが、映像で情報を伝えるのって、思っていたよりかなり非効率、と言って悪ければとても内容が薄くなります。それはやはり時系列に沿ってその場に参加し続けなければいけないから。新聞や書籍だったら飛ばし読みしたり熟読したりの緩急がつけられますけど、映像はそうは行きません。もちろん再生ポイントを動かすことはできますけど、どこにどんな情報があるかわからないから、結局は二倍速なんかで見たりしています。そして、リアルタイム映像配信の場合はそれすらできません。

結局、テレビのニュースというのは、そのリアルタイム映像配信に延々一倍速(?)でつきあい続ける行為なんですよね。しかも必ずしも自分の欲しい情報があるとは保証されず、勝間氏のおっしゃるようにネガティブなことばかり強調して煽られ、かつ民放ならCMにまでつきあわされる。こう考えてくると、テレビニュースを見る意味がほとんどなくなってしまうのでした。