インタプリタかなくぎ流

“Might come in handy one day.”

自分の職場で感染例が伝えられたら

先日、私が勤めている学校の職員が「新型コロナウイルス」に感染していたことが分かりました。ご本人は軽症でいたって元気だそうですが、感染の拡大を防ぐため、この職員と近くで接触した職員は自宅待機+経過観察、学生は全員立入禁止、図書館や購買や学食などの学校施設もすべて休業となりました。私がいる部署はかなり離れているので時差出勤を続けていますが、今日から「できる限り出勤せず、自宅でテレワークを行うこと」との指示が。

個人的にはテレワーク大賛成なのですが、いざやろうとするといろいろ大変です。ほとんどすべての教材や資料や書類は普段からクラウドに置いてあるので特に問題はないものの、参考書籍や辞書類などはやはり「実物」が必要なんですね。そもそも電子化されていない書籍も多いし、電子化されていても、パソコンの画面でそれらを開いて参照しつつ作業するというのは、やってみると分かりますけどけっこう面倒で作業効率が落ちます。

といって全部自宅に持って帰るのも現実的じゃありませんし、プリントやスキャンやカラーコピーなどを全部自宅でやるわけにもいきません。イントラネットやCALL教室の設備と連動している教材もあるし、やはり出勤しないとできない作業はけっこうあるんだなと気づきました。でもまあ、こういうところを少しずつ変えて適応していくのも「働き方改革」かなとは思うので、よい機会ではあるのですが。いまはとにかく、テレワークでもできることを優先して、出勤が解禁されたら遅れを取り戻すしかありません。

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https://www.irasutoya.com/2018/01/blog-post_94.html

うつされる立場からうつす立場に

ところで、自分の職場近くで感染例が報告されたことで、自分の心境に興味深い(と言っていいのかどうか、わかりませんが)変化がありました。これまで私は、今回の感染拡大に対して「うつされる(かもしれない)立場」だったわけですよね。だから手洗いやうがいや人混みを避けるなどの基本を励行するだけで、マスクはしていませんでした。「うつされる」ことを防ぐ、つまり予防にマスクはあまり意味がないと考えていたからです。

でもこうして、ひょっとしたら自分がすでに職場で感染しているかもしれないという可能性に気づいてみると、逆に自分は「うつす(かもしれない)立場」でもあるのだなと思ったわけです。そして、もしそうだとしたら、どうやったら他の人に広げないですむだろうかと。そう考えると「咳エチケット」はもちろん(これまでもしていましたが)、マスクもしなきゃいけないかなと。でもどこのお店もマスクは品切れ状態なんですけど。

なぜマスメディアで報じない?

学校で職員の感染という報告を受けた際、学校側からは「教職員はもちろん、学生にも、また対外的にもできるだけ情報公開をしていく。事実をありのままに伝え、隠したり誤魔化したりは一切しない」と方針が伝えられました。まっとうな対応だと思います。その方針通り、学校のウェブサイトにはすでに公式の「おしらせ」が乗っていますし、ネットニュースでもその日のうちに報じられていました。TwitterなどのSNSでも情報が伝えられています。

headlines.yahoo.co.jp

ところが、当日の夜から昨晩にかけて、自宅でニュースをチェックした限りでは、マスメディアはどこも報じていないんですよね。うちの学校は東京都渋谷区にあり、最寄り駅はJR新宿駅です。目の前にある甲州街道を挟んで数百メートル先には東京都庁があり、一キロメートルほど先には新国立競技場や、国立代々木競技場などがあります。あれだけ毎日「○○県で2人」とか「どこそこの会社員が感染」とか詳細に報じているんだから、てっきり「渋谷区で1人学校職員が感染」とニュースで流れるかなと思ったんですけど……なぜでしょうね。