昨日は成人式が全国各地で行われたんですって? 私は成人式というものに出たことがないので実感としてよくわからないのですが、二十歳を迎える方々にとってはけっこう大切なイベントなんですね。私の実家がある北九州市は「ド派手」な衣装に身を包む方々がどっと現れる成人式で有名だそうで、毎年ニュースになっています。
私個人の感覚からすると、正直に申し上げて悪趣味の極みですけど、家族から伝え聞いたところによるとみなさんこの日のために頑張ってお金をためるんだそうです。そしてこういうパフォーマンスで盛り上がりはするけれど、会場で行われている成人式を妨害したりは絶対にしないんだとか。外見とはうらはらに、みなさん心優しい人たちみたい。まあ好きなことに自分のお金と情熱を注ぎ込んでるんですから、周りがとやかく言わなくてもいいですよね。
https://www.irasutoya.com/2016/07/blog-post_305.html
北九州市に実家はありますが、私自身は彼の地で育ったわけではないのでもちろんこの成人式を体験していません。というか、冒頭にも書いたように、成人式自体に参加したことがないんです。二十歳のときは確か大学一年生だったと思いますけど、当時住んでいた自治体からは何もお知らせがなかったように思います。成人式自体をやっていない自治体だったのか、お知らせは来たけれど無視したのか、いまとなっては思い出せません。
でもたぶん後者だと思います。私は「式」と名のつくイベントがとても苦手で、成人式はもちろん、大学の卒業式にも出ていませんし、友人知人の結婚式に出たのも数えるほどしかなく、自分の結婚式さえやっていません。苦手というだけで、特になにかイデオロギーがあるわけでもないんですけど、ああいう堅苦しい儀式はどうにも馴染めません。つまらない挨拶を聞くのも(自分が話すのも)、何度も立ったり座ったりお辞儀したりするのも……。
そういえば「式次第」って、すべての項目に「一、」とついていますよね。あれは序数ではなく、「ひとつ、なになに」「ひとつ、なになに」といずれの項目も重要だよという意味が込められているからだそうですが、私はこれもなんだか一斉に唱和させられる「社訓」みたいで気持ち悪いです。……と、けさネットを検索していたら、こんなツイートを見つけました。
私は自分の成人式には出席していない。なぜ私のことをいじめてきた連中と顔を合わせなければならないのか、意味がわからなかったからだ。命が縮む思いで成人式に出席する必要はない。今日出席できなかったすべての新成人に「大丈夫だよ」と声をかけたい。多様な選択肢を認め合う社会を作っていきたい。
— 松浦大悟 (@GOGOdai5) January 12, 2020
共感するとともに、ちょっと驚きました。私は成人式に参加しないことに何の心理的葛藤もありませんでしたが、現在ではここまで同調圧力が高まっているんですね。私もお若い方に申し上げたいです。イヤな式には参加しなくてもいいんですよ、何の問題もないですよと。