現在完了形に引き続いて、「過去完了形」を学びました。現在完了形は「olla動詞+過去分詞」でしたが、過去完了形は「olla動詞の過去形+過去分詞」です。
■過去完了形の肯定
Minä olin
Sinä olit +過去分詞(単数)
Hän oli
Me olimme
Te olitte +過去分詞(複数)
He olivat
■過去完了形の否定
Minä en ollut
Sinä et ollut +過去分詞(単数)
Hän ei ollut
Me emme olleet
Te ette olleet +過去分詞(複数)
He eivät olleet
肯定は現在完了形のolla動詞が過去形になっただけで分かりやすいですが、否定は「否定辞+olla動詞の過去分詞」なんですね。
Minä olin opiskellut kaksi vuotta suomea.
私は二年フィンランド語を勉強したことがあった。
なるほど、過去完了形で言うと、過去の一時期に二年間勉強したことがある(今はしていない)というニュアンスになるのかな。これが現在完了形だと二年間勉強したところだ(これからもする)というニュアンスになると。
中国語ではこのあたりをこう言い分けます。
我學過兩年芬蘭語。/我學芬蘭語學了兩年。
私はフィンランド語を二年学びました(今も学んでいるかどうかは不明。“曾經(かつて)”などを入れるとほぼ過去完了になる)。
我學芬蘭語學了兩年了。
私はフィンランド語を二年学びました(おそらくこれからも学び続ける)。
過去完了か現在完了かは、たったひとつの助詞“了”の有無によって決まっています。中国語の母語話者でもこの辺りを正確に解説できる方は少ないみたいです。いずれにしても、フィンランド語も中国語も、というかあらゆる外語を学ぶときには、いったん母語(私の場合は日本語)の言い回しや考え方から離れてその言語の世界観に身を委ねる必要がありますね。それがまたアイデンティティを揺さぶられるような感覚でとても面白いのですが。
Minä olin käynyt Suomessa.