インタプリタかなくぎ流

いつか役に立つことがあるかもしれません。

Twitterというジャンクフードへの依存

以前に比べて利用頻度はかなり減りましたが、まだまだSNS依存から抜けきれていないなと思います。新しいものはあれこれ試してみたくなるたちなので、一時期はSNSの各種サービスにアカウントを作りまくっていましたが、現在はほとんどを整理してFacebookPinterestTwitterだけ。そのうちFacebookPinterestは既にほぼ使わなくなり、ひと月に数回見る程度です。あとはFacebookメッセンジャーをたまに使うくらい。

ただ、Twitterだけはついつい見てしまいます。このブログの記事を転載していることもあって、時々意見をくださる方がいるのと、ニュース類の情報がどこのサイトよりも速くて多岐にわたっている(取捨選択の幅がある・同時に玉石混淆でもある)のが魅力だからです。それでも依存しすぎだと思ってあまりツイートはしなくなりました。だというのに、気がついたらスマホTwitterを見ているのです。やはり依存しています。スマホからTwitterのアプリを削除しちゃうべきですね(いま削除しました)。

先日「note」で松井博氏が「SNSは人間関係のジャンクフードです」という記事(有料です)を寄稿されていました。その記事ではSNSを「そこにあればついつい食べてしまうのがジャンクフード」で「なんとなく口寂しい感じを満たしてくれる」と評されていて、ああ確かにSNSは、そしてTwitterはそういう存在だよなあと深く頷きました。

note.mu

有料記事なのでネタバレは控えたいと思いますが、松井氏が書かれていた、SNSよりもリアルな人間関係をきちんと構築していくべき、特に中高年の私のような男性は……という指摘は痛いところを突かれたと思いました。

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https://www.irasutoya.com/2013/06/blog-post_6799.html

私にはリアルな人間関係、それも時々会って話をするような友人と呼べるような存在は……う〜ん、ほとんどありません。職場にも、趣味の場にも、ジムなどにも親しい人はいますが、それは同僚であったり先生であったりして、友人とはまたちょっと違います。時々自宅に招く友人も、よく考えたら細君のお友達ばかり。「私独自のつながり」で友人と呼べるような人は、うん、ひとりもいません。わはは、これはちょっとすごい。

生来の人見知りで、人付き合いが苦手で、旅行でも何でも一人で行くのが好きな性格ではあるのです。だから友人なんて特にいなくてもいいやと思ってこれまで生きてきたのです。ところが、数年前にお義父さんと同居した際、地域社会で、歳を取って(特に仕事をリタイアしてからのち)極端に社会性に欠けた存在になってしまうお年寄りをいろいろと見てきてしまったので、これは未来の自分の姿かもしれない……とちょっと危機感を覚えました。

それでこれまでにも「SUSONO」みたいなコミュニティにも参加したり、セミナーや勉強会などに顔を出したりしてきたのですが、正直に申し上げてどれもしっくりきませんでした。いえ、そうしたコミュニティに問題があるわけではないのです。あくまでも参加する私の側の問題で。やっぱり私、生身の人間のつきあいはしんどいし、向いてないわ〜と、そのたびにつくづく思うのです。

……と、ここにきてはたと気づきました。だからTwitterに依存するんですね。

Twitterは即応性が強くて、バーチャルではあるけれども生身の人間のつきあいに近いものをもたらしてくれる働きがあります。実際には面と向かっていないんだけれども、ツイート自体は人間が書いているわけで、そこには生身の人間の温もりがある。人見知りだけど、少しは人と繋がっていたいという身勝手な欲望をかなえてくれるツールがTwitterなのかと。この依存から抜け出すのは、そう簡単ではないかもしれません。