例によって食べ歩きを極めた末の……というわけでは全くなくて、単に地元の人に聞いて食べに行った三つのお店です。
福台排骨麵
夜遅くまでにぎわっている人気のお店。豚の排骨(スペアリブ)と大ぶりなワンタンがごろごろ。排骨は衣をつけて揚げてあるらしく、スープを吸った衣と、ほろほろと崩れる肉が麺に絡んで、絶妙です。舌を焼くほど熱いスープの麺を冷房の効いていない往来ですするのも夏らしくていいです。馬公の夜は浜風があるせいか、真夏でもそれほど不快な蒸し暑さには感じません。
●追記
夕方ちょっと早めの時間にもう一度食べに行ったら、まだお客さんが少なかったせいか、作り方が丁寧になっていて、さらに美味しかったです。麺も茹ですぎてないし、排骨と餛飩もきちんと盛りつけられています(写真を入れ替えました)。やっぱり忙しいときは少々雑な作りになるのね(それでも充分美味しいんですが)。
四川席抄手
骨はほとんど取り除かれた排骨。薄味のスープに小ぶりなワンタンと、全体的に上品な印象です。麺はよくあるタイプの「陽春麵」みたいなの。量がものすごく多いので、これだけでお腹いっぱいになってしまいます。こちらのお店は「紅油抄手(四川風のラー油で食べるワンタンみたいなの)」が名物みたいなので、むしろそれを食べた方がいいかな、と思いました。
阿華滷菜排骨意麵
店名に「滷菜」がついているんですが、友人によると「あの店の滷菜は食べなくていい」。こちらのお店もあっさりした味で、最初はちょっと物足りないくらいの味つけですが、排骨と餛飩にはしっかり味がついているので、ちょうど良い感じです。特に餛飩はかなり食べでがあって、でもあまり「肉々しく」なくて、三店舗の中で一番おいしいと思いました。おでん風に煮込まれた大根もいいアクセントに。
どのお店も特徴がありますが、全体として一番印象に残ったのはやはり福台排骨麵かなあ。あと、どのお店も麺にはあまりこだわってない様子で、既成の麺を適当に使っているみたいでした。これで麺にこだわったらかなり美味しいと思うんだけど……まあそこはそれ、いずれも庶民的なお店なので、これもまた一興かなとも思います。