国内線の小さなプロペラ機で台東にやってきました。
台東は過去に何度か“走馬看花”的に通り過ぎたことがあるだけで、ほとんど何も知りません。タクシーの運転手さんに「台東のB級グルメで『まずは食べとけ』ってのは何ですか」と聞いたら、「そうね、米苔目かな」というので、ホテル近くにあったこちらに行ってみました。人気のお店で、長蛇の列&満席のお客さん。
並びながらチェックする紙には日本語も書かれていました。米苔目は「ライスヌードル」となってますね。そう、柔らかいうどんのような麺です。“內用,小湯加個滷蛋和魚丸(スープライスヌードルの並に味つけ卵とフィッシュボール、店内で)”で支払いをして、番号が書かれた紙をもらうも、全然席が空いていません。
うろうろしていたら、お店のご主人と思しきおじさんが親切に店の奥の奥まで連れて行ってくれて「ここに座って。あんた香港人?」。台湾では、黙っていると日本人、少しでも中国語を話すとたいがい香港人だと認識されるみたいです。
で、運ばれてきたのがこれ。ライスヌードルにモヤシとニラ、それにそぼろのような肉。さらに上に鰹節がたっぷり。見た目よりかなりあっさりしていて、これは美味しいです。地元の方も観光客もこぞって並ぶのが分かるような気がします。
さらにもう一軒、タクシーの運転手さんがやたら勧めていたのがこちらの“炸雞(フライドチキン)”。上記の米苔目屋さんからほど近い場所です。運転手さんは「とにかく“雞塊”がおすすめだから」と言っていました。こちらも並んでます。当然のように年齢層は若め、チキンバーガーのセットなんかもあって、地元密着型のファストフードですね。
おすすめの“雞塊”と“雞腿”をひとつずつ、それに冷たい紅茶を注文しました。
“雞塊”というのは大きな塊を想像していたんですが、骨付きのままぶつ切りにした鶏肉を揚げたものでした。それが5〜6個ほどで1セット。“雞腿”はその名の通り、いわゆる「ドラム」の部位ですね。どちらもスパイシーですが、そんなにもたれない感じ。とても柔らかい。
う〜ん、こちらも人気店にふさわしく、大手チェーンのフライドチキンよりよりずっと美味しいです。そして“米苔目”もそうでしたが、それほど塩が強くありません。やはり東京の味つけはかなりしょっぱいというか、濃いと思います。
帰り際にコンビニで台灣啤酒の夏季限定バージョン「哈密瓜(ハミウリ)味のビール」を買いました。台東は冷房の効いた場所から外に出ると一瞬眼鏡が曇るくらい湿度が高いですが、緑が多いせいか、東京よりも暑くないと感じました。