職場には、中国の代表的なタブロイド判夕刊紙である『北京晩報』が四〜五日遅れで郵送されてくる。写真は十九日、二十日、二十一日の表紙。いつもはカラフルで賑やかな紙面も、連続三日間哀悼一色だ。
『北京晩報』だけではない。こちらのサイトによると、全国の新聞が同様のデザインを採用したもよう。
かの地の人々の悲しみがひしひしと伝わってくる……が、不謹慎を承知で言えば、ここまで同じカラーで統一されることに、いささかのそら恐ろしさも感じる*1。
“永生”と書かれた表紙の下には、こう書かれている。
四川绵竹的小靖宜今天坐进了宣武红莲小学四年级1班的课堂*2
九死に一生を得てふたたび学び始めた子どもたちの姿や、現地で支援物資を待ちわびる子どもたちの窮状が次々に伝えられる一方で、“豆腐渣工程*3”」による校舎の倒壊でおびただしい犠牲者が出たことについて、その責任を追及するような記事は見られない。
もっとも、正面から直截な表現は用いず、行間を読むうちにじわりと体制批判のにじむ文章を書くのがかの国の知識人だ(『北京晩報』では無理かも知れないけれど)。これからも注意して新聞を読んでみよう。