インタプリタかなくぎ流

“Might come in handy one day.”

銅版画

  美術作品をネット通販しているサイトを見つけた。藤田嗣治の猫の絵まで売られていて「欲しい!」と思ったが、780万円だって。失礼しました。
  このサイトに、小学生の頃絵を教わっていた先生の版画が出品されていて驚く。
  若い頃、夫婦でイタリアを旅しながら絵の修行をしたという先生は、生活スタイルがかなり日本人離れしていた。私は先生の家で初めて黒パンだのエスプレッソコーヒーだのに出会ってカルチャーショックを受けたものだ。とはいえ、お子ちゃまの口にはあまりおいしいと思えなかったが。
  その後も大学生の頃までは音信が続いていて、私は東京から、地方では手に入れにくかったエスプレッソコーヒー専用の粉などを送って差し上げたものだ。
  サイトにはいくつか銅版画が出品されていたのだが、アッシジの路地裏を描いたらしい一枚を購入。フィアット500が停まっているのが時代を感じさせる。多分当時は大衆車として全盛期を迎えていたはず。
  版画の値段は8000円だった。絵の下に「物故作家」とキャプションがついていた。ああ……そうだろうなあ。

追記

  さっそく新宿の「世界堂」に行き、額縁とマットを選んで額装を依頼してきた。