インタプリタかなくぎ流

いつか役に立つことがあるかもしれません。

大胆になってしまいそうです。

  早朝、テレビをつけていると、華人らしい発音の日本語で「今日は大胆になってしまいそうです」とかなんとか言っている。続けて中国語講座みたいな体裁で“今天我可能會大膽。*1”というフレーズが声調の矢印とともに登場。なんだと思ったら「華流」のコマーシャル。確かソニー・ミュージックだったと思う。
  それにしても「大胆になってしまいそう」という「ビミョー」かつ少々ドキッとする表現をぎこちない直訳調で紹介するところがおもしろい。ネイティブスピーカーも「そういうシチュエーション」ではこんなふうに言うのかしらん。
  私だったら“大膽”のあとに“一點”を入れるかな。「少し」という意味の“一點”を入れると一見「積極性」が弱まりそうだが、実は謙虚さを見せているぶん逆に凄みが出る(と思う)。

*1:たぶんこう言っていた。“很”が入っていたかもしれない。