インタプリタかなくぎ流

いつか役に立つことがあるかもしれません。

最初の調整

  ブラケットを装着して約三週間、最初だけあった痛みもその後はほとんど感じなくなり、食事の不便も思ったほどではなかった。発音や発声にもほとんど影響していないし、口内炎もできていない。透明なブラケットなので、矯正しているということを人に気づかれることもほとんどない。どこに行くにも歯磨きセットを持参して、こまめに歯を磨くようになった。
  今後は数週間からひと月に一回のペースで通院して、ブラケットやワイヤーや、歯を引っ張るゴムなどの調整をしていくことになる。
  一回目の今日は、調整の前に歯磨きチェックがあった。磨けていない部分を赤い染料で染め出すテストだ。染める力がけっこう強いらしいので、まず上下の唇が染まらないよう特殊なクリームを塗られ、歯の全面に染料がつけられていく。歯科医が念入りにチェックしたあと鏡を渡され、磨けていない部分の解説。
  歯ブラシが当たりやすい部分は問題ないが、歯と歯茎の境目、奥歯の側面や裏側、抜歯した部分の手前などが赤く染まっている。意外にきちんと磨けていない部分が多い。
  歯科医から磨き方のコツや注意点を細かく指導された。「磨けていない率」は27%だったそうだ。三割以下は合格とのことで、ギリギリセーフ。
  そのあと歯と歯を結んでいるワイヤーを取り外し、新しいものに交換。下の前歯は、はやくもまっすぐに揃いはじめているので、さらに全体を口の奥に送り込んでいくため、ワイヤーを少し太いものに交換した。引っ張るためのゴムも強力なものに換えたそうだ。つけ終わったあとは多少「引っ張られている感」があるが、痛みというほどのものはない。
  上の歯は乱れも大きいので、まだ目に見えるほどの変化はない。