台湾旅行記
南の島でののんびりした旅を終えて、また台北に戻ってきました。あとは東京へ戻るまでの数日間、台湾ならではのB級グルメを食べ歩くことにします。といっても定番ばかりなんですけど、定番中の定番がやっぱり一番ほっとできて美味しいんですよね。泊まったホ…
バイクで澎湖島の何の変哲もない県道をながしていたら、このような看板が。日清戦争(甲午戦争)の際に、日本軍が上陸した地点に立てられている記念碑です。住宅街のはずれの、静かで寂しい場所に立っていました。詳しい説明書きもあります。日清戦争後の、…
澎湖諸島をバイクでくまなく走っていると、時々見かけるこの石造りの円錐。様々な魔除けのために立てられている「石敢當」というものだそうです。この写真の「石敢當」はかなり大きくて二〜三階建ての家ほどもありますが、もっと小規模のものもいくつか見か…
澎湖の滞在中、いろいろと観光のアドバイスをしてくださった宿のマネージャー氏から「浮潛(シュノーケリング)に行かない?」と誘われました。海で泳ぐのは大好きですが、シュノーケリングは未体験です。二つ返事で申し込みました。港に着いてカウンターで…
街中をあちこちバイクで見て回っていたら、すっかり日が暮れてしまいました。宿へ戻る途中、なぜか急に“鹽酥雞”が食べたくなって、スマホで検索してみると、帰り道によさそうな屋台があることを発見。さっそく向かいました。“鹽酥雞”はこんな感じの食べ物。…
西嶼の島をぐるっと一周して、また澎湖跨海大橋まで戻ってきました。朝よりは観光客が増えているもよう。みなさん車が途切れるのを狙って、橋の中央でバンザイして写真を撮りたがるのね。チャイニーズの方々の、記念写真におけるポーズや構図へのこだわりは…
漁翁島灯塔にほど近い西嶼の最南端にある「西嶼西臺」は清朝の時代に作られた要塞の遺構です。上から見ると歪んだ正方形のような構えになっていて、中にはトーチカや兵営だったと思しき部屋がいくつも連なっています。 要塞の先端には巨大な四門のアームスト…
バイクで、澎湖は西嶼の最南端を目指します。澎湖諸島全体は古代のカルデラのあとだと聞いたことがありますが、外輪山にあたる(はず)の円弧状の島には高い山がまったくなく、全体的にかなり平べったい土地です。そのぶん空が広く感じられますね。澎湖の海…
二度目の澎湖旅行ではバイクを借りました。馬公空港近くのレンタルバイク屋さんが空港まで車で迎えに来てくれて、とても便利です。連絡している間にどこでどう間違ったのか「ドイツ人観光客」だと思われていて、なかなかレンタルバイク屋さんと落ち合えなか…
台北の松山空港から澎湖の馬公空港まで、かわいいイラストのプロペラ機で飛びました。近くの席に日本人の親子四人家族が座っていましたが、ここんちの子供がとても行儀が悪く、騒いだり椅子の背を蹴ったり物を投げたりやりたい放題。それでも若いご夫婦は旅…
馬祖列島にお別れして、今度は澎湖諸島へ飛びます。とはいえ直行便はないので、いったん台北へ戻ってきました。眼下に基隆の街が見えます。馬祖から一直線に台湾本島へ近づいたプロペラ機は、基隆の上を通り越した先で大きく迂回し、松山空港へ着陸するよう…
小さな北竿の島を、バイクで隅々まで走り回りました。かつては(今もですが)軍事上の要衝だったので、島のあちこちにその名残があります。 茂みの奥に、廃墟のようになった軍事拠点が隠れていたり。ちょっと「秘密基地ごっこ」を思い出しますが、もちろん当…
芹壁村はあちこちにスローガンがありました。中国大陸に肉薄している場所としての、かつての緊張感が静かに伝わって来るような気がします。“發揚媽祖精神”。馬祖精神を発揮しよう。“軍民合作”。軍と民間は力を合わせよう。“光𣸪(光復)大陸”。大陸を解放し…
北竿で滞在したお宿は、芹壁村の民宿です。この芹壁村は、馬祖列島の伝統的な「閩東」様式の集落建築が比較的よく保存されているところで、現在は民宿やカフェやレストランなどに活用されています。民宿のひとつ「芹壁村25號」のウェブサイトから直接予約を…
南竿の福澳港から北竿の白沙港までフェリーに乗りました。乗客は観光客、それも中国からのツアー客がほとんどのようです。 島の急峻な坂道を頑張って走ってくれた電動バイクともここでお別れです。最初に借りた空港まで返しに行かなきゃならないのかな、そう…
馬祖列島の南竿は小さな島ですが、それでも列島の中ではいちばん「栄えて」います。政府機関や公共施設や商店などが集中しているエリアは空港にもほど近い介壽路のあたり。地図だと平坦な感じがしますが、実はかなりの急坂を上り下りした先にあって、非力な…
馬祖列島は台湾と中国が対峙する最前線にあるので、かつてはかなりの軍事施設が建設され、運用されていました。そのうちのいくつかは現在では使われなくなっており、観光地として一般に公開されています。 北海坑道 小型の軍事用船舶を停泊させておく軍事拠…
台北の松山空港からプロペラ機で50分ほど、馬祖列島の南竿です。台湾の本島からは200kmほど離れていますが、中国大陸は目と鼻の先。台湾が実効統治しているので、かつては軍事的に非常に緊張した場所でした(いまでもある意味そうですが)が、現在は中国から…
十数年来の友人である「tess chang」さん(@smallstudent)と台北市内の喫茶店で再開して、ケーキを食べました。ずっと「小吃」系の食べ物ばかりだったので、かえって新鮮です。 そのあと散歩がてらMRT中山駅周辺の路地をうろうろ。この辺りは何となく「裏原…
海外旅行はとにかくフツーの街歩きが楽しいです。まあこれは私が、人の多いところはほんとうに苦手で「人酔い」するからというのもあるんですが、有名な観光地は、往々にして事前に調べて何度も写真で見た光景を確認するだけに終わることが多くて、つまらな…
春からの仕事にちょっとした不安を抱えていたので、吉凶を占うために龍山寺へ詣でてきました。今回は本格的に「拝拝」しようと思っていたので、まずはお寺の前でお供え物の花を買いました。50元。月下香と蓮花の取り合わせが美しいですね。お線香は無料で1…
あちこち寄り道しながら、各駅停車の電車で台北に戻ってきました。これで台湾をぐるっと一周「環島」(沿岸部だけですけど)したことになります。台北駅に着いたのがちょうどお昼前だったので、駅で「台鐵便當」を買い、駅前の植え込みのそばに座って食べま…
台中でぜひ行ってみたかったのはここ、近年竣工したばかりの台中国家歌劇院です。あいにくお天気が悪くて写真も暗めですが……。 www.npac-ntt.org casabrutus.com伊東豊雄氏設計の、この建築、巨大な生物の胎内にいるような有機的な曲線が、全体を眺めても、…
嘉義からまたまた各駅停車を乗り継いで、台中までやってきました。台中の名物といえば何ですか? ……と台中出身の留学生に聞いてみたら「う〜ん、大麵羹っすかね」との回答とおすすめのお店情報を得ていたので、宿に荷物を置いてさっそく食べに行きました(こ…
澎湖諸島の馬公から台湾本土の嘉義まで、またプロペラ機に乗りました。嘉義空港はこんな感じでとってもこぢんまりしています。嘉義といえば思い出すのは数年前に日本でも公開された映画『KANO』。街のロータリーには野球選手の像がありました。この像、ゆっ…
宿へ帰るために乗った路線バス、行き先は「風櫃」でした。どこかで聞いた地名だと思ったら、侯孝賢監督の名作『風櫃(ふんくい)の少年(原題:風櫃來的人)』の風櫃です*1。なんとも間抜けなことに、この時点ではじめて風櫃が澎湖の地名であったこと、自分…
馬公の旧市街を散策して、宿へ戻るバスに乗る前に、バスターミナル近くの「澎湖開拓館」を見学してきました。 https://phkt.phhcc.gov.tw/ch/index.jspこの建物は日本統治時代に「澎湖庁長」の公邸として建てられたそうで、大正から昭和期の、和洋折衷式の住…
澎湖は料理がおいしいです。まあ台湾はどこでもおいしいんですけど、澎湖料理はとりわけ。実は最初に澎湖料理を食べたのは十数年前、高雄でのことでした。仕事のあとの食事会で行ったレストランが高雄の有名な澎湖料理店だったのです。高雄は昔から澎湖との…
宿から馬公市の中心部までは車でも20分くらいはかかる距離。レンタルバイクの手配すらしていないノープランな私に宿の女将さんは呆れつつ、街まで行くという友人を呼んで送ってくれました。ありがたいことです。こんな感じで、バイクに二人乗りです。馬公の…
高雄に戻って、ほんの思いつきで、以前から行ってみたかった澎湖諸島へ飛んでみることにしました。高雄の小港空港から澎湖の馬公空港までプロペラ機で40分ほどです。澎湖諸島は台湾と中国大陸の間にあって、中心都市の馬公氏がある島を中心に円環状に島々が…