フィンランド語
新しい文法事項として「第五不定詞」というのが出てきました。これは動詞の語幹に“mAisillA”がついたものに、さらに所有接尾辞(ni, si, An, mme, nne, An)がついたもので、「〜しそうになる」「〜しかける」「まさに〜しようとしている」といったような意…
ほそぼそと続けているフィンランド語の学習は、とうとうほとんどの文法事項が出そろい、二冊目の教科書も終盤に近づきました。最終章の直前では、教科書の「本文」が教科書編纂者からのメッセージのような形になっていて、よくここまで頑張って学んできまし…
急に寒くなってきたので、薄手のダウンジャケットを買いました。試着して購入を決めたら、店員さんに「このままのお渡しになりますが、よろしいですか」と聞かれました。「かまいません」と答えたら、店員さんはダウンジャケットをくるくると丸めてフードに…
基本的に書き言葉にしか現れない(文章を音読している時などを除いて)「具格」「共格」と学んできて、新たに「欠格」を学びました。これで15種類(単複合わせて30種類)の格がすべて出てきたことになります。欠格はその名の通り「~なしで」を表す格ですが…
とある日本語学校の先生と話をしていて「中国人留学生がよく舌打ちするんだけど」という話題になりました。日本人にとって舌打ちは「不満」や「不快」を表すサインですから、かなりインパクトがあります。でも中国人にとっては、ほとんど言葉の息継ぎや句読…
加藤典洋氏の評論集『村上春樹の世界』を読んだので、『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』を再読しました。確かこの前読んだのは東日本大震災の年だったと覚えているので、ちょうど10年ぶりで読み返したことになります。この小説を最初に読んだ…
机の引き出しを掃除していたら、かつて使っていた銀行のキャッシュカードが出てきました。すでにネット銀行しか使わなくなっているので、とても懐かしい感じがしました。もう長い間、キャッシュカードはもちろん通帳も持っていません。ATMに並ぶこともなくな…
先日フィンランド語のオンライン授業で、先生が「単語を覚えてください。そうすればリスニングのときに、知らない単語が浮き上がって聞こえてきます」とおっしゃっていました。外語学習ではよく「知らない単語は聞き取れない」と言われるのです、先生は「知…
この映画は「水俣ではなくセルビアやモンテネグロで撮影が行われた」という部分を、最初は“tätä elokuvaa ei otettu Minamatassa, vaan Serbiassa ja Montenegrossa”としていたのですが、「どこどこで映画を撮る」の「どこどこで」は、フィンランド語的には…
「エッセイであり、紀行文であり、比較文化論でもあり」という部分を最初、“Se ei ole vain essee ja matkakertomus, vaan myös vertaileva tutkimus kulttuureista”(それはただエッセイや紀行文ではなく、また比較文化論でもある)と書いたのですが、“pelk…
新しい文法項目として、三人称の命令形が出てきました。これまでには二人称の命令形を学んでいます。「命令」するときは、まず多くの場合、向かい合っている「あなた(単数)/あなたたち(複数)」に対して行うわけで、だから二人称なんですね。例えば“luke…
「Zoomで」というのを最初“Zoomissa”と内格にしていたのですが、これは「道具・手段の llA」ということで“Zoomilla”に直されました。また「地震がない国」は“maa ei tärise(揺れない国)”という言い方もあるとのこと。“täristä”が「揺れる」という動詞です…
いわゆる「アラフォーシングル」のミア・カンキマキ(Mia Kankimäki)氏が清少納言に魅せられ、休職して京都へ研究に赴く……というより安宿に「転がり込む」ようにして京都にやってきます。エッセイであり、紀行文であり、ご自身がフィンランド人であるだけに…
「ネット動画を見た」というのを、最初“katsoin videota verkossa”としていたら、内格の“verkossa(ネットで)”を出格の“verkosta(ネットから)”に直されました。“katsoa(見る)”は「〜から見る」なんですね。こういうふうに、どの動詞がどの格を取るのか…
先日、ポストにこんなチラシが入っていました。近所にある24時間制ジムの広告です。コピーは「やっぱジム行こ」。ジムに通うということについて、そんな一大決心なんていらないんですよ、「ちょっとやってみようかな」程度の軽いノリで始めてみませんか……と…
フィンランド語の作文練習もようやく50本になりました。だいたい一週間にひとつ書いているので、ちょうど一年続いてきたことになります。先生も毎回毎回ていねいに添削してくださっていて、しかも私以外の生徒も提出しているので大変だなと思いますが、あり…
授業では細かいところでいろいろと添削が入りましたが、今回の作文はこれまでとは違った感覚がありました。いつもは辞書を引きつつかなり四苦八苦して書くのですが、今回に限っては最初から最後まで比較的簡単に書けました。最初に原形で単語を並べてから文…
先日、フィンランド語のオンラインクラスに出ていたら、先生が「私は別にフィンランドの文化や観光に興味があってフィンランド語をやったわけではないので……」とおっしゃっていました。ではどんな動機で学ばれたのかについては聞けなかったのですが、たぶん…
新しい文法事項として「可能法」というのが出てきました。「おそらく〜だ」とか「〜かもしれない」といった意味を表します。これは基本的に書き言葉でしか使われないとのこと(例えば物語を朗読しているときなどには使われることも)です。断定を避けるとい…
電動キックボード、ちょっとした移動には本当に便利なんですけど、渋谷周辺での社会実験は今のところあまり評判がよくないようです。ヨーロッパの都市では自動車が制限されている区域もあって、こういうシェアライドのサービスも馴染むのかもしれませんが、…
「田舎(で)は」という部分を最初“maaseudussa”としていたのですが、“seutu(地域)”は具体的な「ここ」という場所ではないので所格を使って“maaseudulla”とするそうです。また「(自治体は)お年寄りの希望を尊重している」と書こうとして“kunta kunnioitt…
フィンランド語の教科書は二冊目の終盤に差し掛かり、ほとんどの文法事項が出そろってきました(たぶん)。中国語で言うと、文法の大きな山である補語とアスペクトを学び終わった段階という感じでしょうか。この教科書を学び終えたあとどんな教材に移るのか…
最初は作文中で“rokote”と書いていたのですが、実際にスマートフォンのアプリに出てきたのは“rokotus”でした。“rokote”は「ワクチン」で、“rokotus”は「予防接種・ワクチン接種」。これももう忘れないと思います。アプリには“rokotus/ワクチン接種・ワクチ…
「ご存知でしょうか」に最初“tietää”を使っていたのですが、言葉を知っているということで“tuntea”に直されました。また、最後のフレーズを“muuttaa juomisen onnellisuudesta raittiuden onnellisuuteen”と、出格→入格にしていたのですが、動詞“muttaa”は目…
新しい文法事項として「共格」と「具格」が出てきました。いずれも書き言葉のみで使われる格ですが、先生によると、古いフィンランド語の形式を残しているものなんだそうです。 共格 その名の通り、主に「〜と共に」を表す格です。これまでは“属格+kanssa”…
「絞める(殺す)」の“tappaa”を一人称単数の過去形にした時、なぜか“tapasin”としていて、添削で“tapoin”に直されました。確かに“tappaa → tapa + i → tapoi + n → tapoin”ですね。「天国へ行けない」というのは「地獄に堕ちる」ということで“joudun varm…
Tシャツの上に「〜と書いてあります」というのを、“kirjoittaa(書く)”ではなく“lukea(読む)”を使ってみました。「Tシャツの上に○○と読める」という方が「ネイティブっぽい」と以前教わったので。それから「人に聞かれる」というのも“minulta kysytään”…
「ヨーロッパの街を(歩いていた)」を最初は“Euroopan kaupungeissa”としていたのですが、内格の“kaupungeissa”だと「街(複数)の中で」で、所格の“kaupungeilla”にすると「街(複数)の通りで」というニュアンスになるそうです。ということで“Euroopan ka…
昨日「音感が悪いと良い翻訳はできない」という作家・村上春樹氏のインタビューをご紹介したんですけど、私はこれ、語学全般についても言えるんじゃないかなと思いました。村上氏は「別に声に出さなくても、目で読みながら耳で聴く」とおっしゃっています。…
“panna(置く)”はよく使う動詞ですが、教科書に慣用的な言い方がいくつか載っていました。 Panin pannun tulelle. 鍋をひとつ火の上に置きました。=鍋を火にかけます。 Panin perunat tulelle. ジャガイモを全部火の上に置きました。=ジャガイモを茹でま…