インタプリタかなくぎ流

いつか役に立つことがあるかもしれません。

2022-02-01から1ヶ月間の記事一覧

中学生の頃に英語の授業で

どういう経緯だったのかはまったく覚えていないのですが、私が通っていた中学校にアメリカ人の先生が視察に訪れたことがありました。その際、私たちのクラスでは英語の授業にその先生が参加して、英語で会話するという機会が与えられました。クラスいちひょ…

ウクライナ侵攻で“碳中和”は早まる?

通訳学校は学期末ということで、外部から専門家の講師をお招きして通訳実習を行いました。今回は日本企業でエネルギー関係の新素材開発に携わっておられる中国人の専門家にご講演をお願いし、逐次通訳と同時通訳のクラスがそれぞれ日本語に訳すという実習で…

フィンランド語 155 …日文芬訳の練習・その69

田舎に住んでいたころ、農業をやっていました。海辺の街でしたので、ときどき漁師のお手伝いにも行っていました。農業と漁業はまったく違う種類の仕事だと思います。農業は100の種をまいても100の収穫がベストで、1000の収穫はありえません。一方漁業はその…

学生の母語を理解して教える

同僚の英日通訳講師から「教える相手の言語を理解している教師が少ないんだよね」と言われました。最初はピンと来なかったのですが、詳しく聞いてみると「日本語ネイティブに英語を教える英語ネイティブの教師のうち、日本語を話せる(仕事ができるレベルで…

小さな習慣

習慣化、特になにか自分にとって「よいこと」を習慣化するためのコツについて書かれた本です。そのコツとは煎じ詰めて言えば「ばかばかしいほど小さなステップ」からはじめるということ。習慣化についての同様の主張は多くの方がされており、同様の本もたく…

能は「つまらない」か

先日『ゆる言語学ラジオ』の堀元見氏がnoteで、能は「既得権益だらけ」であり「顧客のニーズを満たそうとかそういう気持ちは全くない」とおっしゃっていることについて書きました*1。qianchong.hatenablog.com能には「市場原理は働いて」おらず「進化しなく…

歩かないエスカレーター

私は毎朝七時頃に新宿駅を利用しています。京王線新宿駅から直結している都営地下鉄新宿線と大江戸線のコンコースを通って代々木寄りの出口から地上に出るのですが、その途中にあるエスカレーターには多くの警備員さんが立っています。エスカレーターの上と…

ベンチプレス80kg

きのうジムのパーソナルトレーニングで、はじめてベンチプレス80kgを挙げることができました。過去のブログを確かめてみると、75kg挙げられるようになったのが昨年の8月、77.5kgが昨年の11月。そして今回は80kg。こうしてみると2.5kgぶん数字をアップさせる…

能は「既得権益」か

『ゆる言語学ラジオ』の堀元見氏がnoteで能について書いておられるのを見つけ、購入して読んでみました。note.comはじめて能をご覧になったそうですが、観劇全体の印象として「顧客のニーズを満たそうとかそういう気持ちは全くない」と厳しいことをおっしゃ…

フィンランド語 154 …日文芬訳の練習・その68

先日新聞に興味深い記事が載っていました。ほんの数分の電車の遅れにも謝罪する日本の習慣が、一部の乗客に過度な権利意識を与え、カスタマーハラスメントを助長させているのではないかというものです。私がふだん使っている東急線では、いつもこんなアナウ…

超ハイテンションな通訳者

通訳教材のネタを探してYouTubeをさまよっていたら、おもしろい動画を見つけました。ハイテンションかつ暑苦しいピン芸が特徴の、サンシャイン池崎氏の「通訳」をネタにした動画です。www.youtube.comwww.youtube.com俳優のカイル・カード氏が通訳者役で後ろ…

「まぶし系」ベーグル

通訳の教材として使ったこちらのYouTube動画。イングランド出身で上海在住のMichael氏は、毎朝自分とパートナーのために二食分の朝食を作り、それを対称に配して真上から写真を撮り、Instagramに上げているそうです。いいですねえ。ほとんど毎日コーヒーとシ…

問題集やドリルを習慣化する

日々仕事や家事に追われていて、平日はまとまった勉強や読書の時間が取れない……ずっとそんな悩みを抱えています。仕事も家事もできるだけ効率化しようとしているものの、一日があっという間に過ぎてしまい、「ああ、今日もろくな勉強ができなかった」と悔し…

中国の英語不要論

『wisdom』に掲載されていた田中信彦氏のこちらの記事、とても興味深く読みました。中国で「英語不要論」への共感が高まりつつある、というお話です。wisdom.nec.com田中氏は、こうした英語不要論の背景にあるものを分かりやすく五つに分類して解説されてい…

鞄と夾板

新明解語源辞典を読んでいたら、「鞄(かばん)」の語源は中国語の“夾板(jiābǎn)”だという説が載っていました。ホントですか? 現代中国語で“夾板”という言葉はあまりポピュラーじゃないと思いますが、辞書を引けば「副木(そえぎ)、ベニヤ板、馬を車につけ…

どうやって本を選ぶ?

本を購入するときに、ネット書店のレビューを参考にしますか? 私は、いちおう参考にはしています。ただし、極端な意見をできるだけ読まないようにします。具体的には、例えばAmazonのレビューだったら、★5つと★1つは読まないようにするのです。中国語に“…

フィンランド語 153 …日文芬訳の練習・その67

二年ほど前まで、音楽配信サービスのSpotifyを使っていました。さまざまな曲が聞けてとても楽しかったのですが、だんだん違和感を覚えるようになり、ついに退会してしまいました。Spotifyで音楽を聞いていると、気に入らない曲はクリックひとつでどんどん聞…

日本語がほとんど話せないのに大学院へ?

先日、職場のあるキャンパスに出勤して、守衛さんのところで研究室の鍵を受け取ろうとしたら、受験票を手にしきりに何か訴えている方がいました。その日はキャンパス内にある系列の大学院が入学試験をやっていて、どうやらその受験生のようです。守衛さんが…

お酒を飲まない半年間

お酒を飲まなくなってから半年ほどが過ぎようとしています。この間、文字通り一滴もお酒を飲みませんでした。あれだけお酒が好きだったのに、この変化には自分でも驚きます。しかも、努力して飲まないよう頑張っているわけでもなく、まったく飲みたいという…

冬季五輪をやってるって?

ジムでのパーソナルトレーニング中、インターバル時間にトレーナーさんから「北京五輪、見てます?」と聞かれました。私はまったく興味がないのでその旨話したら、トレーナーさんも「実は僕もです」とおっしゃっていました。職場でもまったく話題に上りませ…

セカンドキャリア塾

東京都が主催している「東京セカンドキャリア塾」というのがありまして、これはセカンドキャリア、つまり主に定年後や子育て終了後の「第二の職業人生」を模索するために、さまざまなセミナーに参加できたり就業支援を受けられたりするという行政サービスで…

真面目な留学生ほど体調を崩している

コロナ禍が二年を超え、この先もまだしばらくは窮屈な生活が続きそうな気配です。そんななか、職場で相対している外国人留学生のみなさんの中に、体調を崩す人が次々に出ています。そりゃそうですよね、慣れない外国に暮らしていて、なおかつコロナ禍で身も…

Twitterをやめてよかった

Twitterをやめて、というか「降りて」ふた月ほど経ちました。最初のうちはなんとなく喪失感みたいなものがあり、手持ち無沙汰にも思ったりして、多少の後悔みたいなものも感じていたのですが、ふた月経ってみて、ほぼ完全に毒が抜けました。「ほぼ」というの…

フィンランド語 152 …日文芬訳の練習・その66

先日、都内の交差点で信号待ちをしていたら、目の前にいたスーツ姿の男性が爪を切っていました。青信号になると、男性は爪切りの中の爪を地面に捨てて、そのまま歩いて行ったので驚きました。米国人の配偶者がいる同僚によると、欧米では人前で爪を切ること…

“酸”が染みてくる

華人留学生の通訳クラスで、ボキャブラリー強化のための単語採集をしています。昨日はテーマが「医療」だったのですが、その中に“酸(suān)”あるいは“酸疼(suānténg)”という言葉が出てきました。この“酸”という中国語は、日本語同様に(というか、あちらから…

検定試験のために語学をやるなんて

きのう、「検定試験で何級を取るのを目指すとか、スコアの点数に一喜一憂するとか、そんなのは一番つまらない語学のやり方だと思います」とブログに書きました。それでも語学が、特に英語が(そして最近では中国語も?)ある程度まで進学や就職や仕事での評…

仕事のためではない語学の沼にハマる

勤務先で行われた同時通訳実習に、講演者として参加しました。教員が持ち回りで二時間弱ほどの講演を行い、学生がチームに分かれて通訳(日本語→英語・中国語)をするというものです。主眼は同時通訳の訓練ですから講演内容は何でもよいのですが、いちおう「…

ジムの名前

私はいまふたつのジムを定期的に利用しています。ひとつはパーソナルトレーニングでお世話になっているジムで、お金もそれなりにかかるので週に一回だけ。そのほかに「朝活」として職場近くのジムをほぼ毎日利用しています。こちらのジムはJR東日本グループ…