インタプリタかなくぎ流

いつか役に立つことがあるかもしれません。

2018-09-01から1ヶ月間の記事一覧

チャイニーズには目が四つある

昨日うかがった仕事先で「外見だけで日本人か中国人か分かるか」という話になりました。これ、昔からいろいろな場所で聞かされてきた話題で、日本人と中国人、さらに韓国人も加えて、どの国の方かを「判別」する方法にみなさん一家言持っているのが面白いな…

「日本人に代われ」や「まともな日本語を話せ」の恥ずかしさ

昨日、日本経済新聞のオンライン版に載っていたこちらの記事。小売店や飲食店で働く外国人が心ない暴言や嫌がらせなどを受ける事例が増えているという内容です。www.nikkei.com以前にも書いたことがありますが、留学生が日本で最も「心折れること」の一つは…

冗談言っちゃいけません

「東京新發現 DISCOVER NEXT TOKYO」というFacebookページがあります。京王電鉄と『地球の歩き方』が共同で運営する、多摩エリアの観光情報を台湾や香港に向けて発信するサイトです。 https://www.facebook.com/DiscoverNextTokyo/ここで「観光促進につなが…

中国人のたくましいところに学ぶ

昨日Twitterで拝見した、こちらのツイート。上海の路地にいる裾上げ専門のミシン屋に、腕が良いから素材とデザイン画渡して価格決めてバッグ作ってもらったり、エアコン清掃に来た業者が仕事丁寧だから個人間で報酬上乗せして換気扇清掃もお願いした。私の思…

「さん」付け原理主義

昨日の東京新聞朝刊にこんな小さな記事が載っていました。警察庁の女性警視が、同僚の男性警視から受けたセクハラが「公務災害」に認定されたという記事です。見出しは「『ちゃん』で呼ばれ、セクハラも」となっていますから、「ちゃん」付けで呼ばれたうえ…

繊細でこまやかで美しい中国にひかれた

以前、日本で中国語を教えながら事業もなさっている中国の方とお話しする機会がありました。北京出身のその方は「北京があまりにも急速に変わるので、正直に言って悲しい。私の北京はどこに行ったの? という感じ」とおっしゃっていました。ちょうど吉川幸次…

お店のご主人の「指導」がやるせない

先日、私の誕生日祝いということで、細君と二人で地元のお寿司屋さんに行きました。銀座とか青山とか、そういうところのお寿司屋さんではないので気さくな雰囲気ですが、それでもお値段は我々にとってはなかなかにインパクトがある、まあどちらかと言えば高…

最先端の知見が日本語で読める幸せ

吉川浩満氏の『理不尽な進化』と『人間の解剖はサルの解剖のための鍵である』を続けて読みました。日経ビジネスオンラインの、小田嶋隆氏のコラムで取り上げられていたのに興味を持ってすぐに購入したのですが、どちらも超絶的な面白さ。私などが言うのも僭…

チャイニーズの「舌打ち文化」

都内の、とある日本語学校の先生と話をしていて「中国人留学生がよく舌打ちするんだけど」という話題になりました。確かに、中国人留学生に限らず、チャイニーズ(中国語圏の人々。華人と言ってもいいですけど、音的に「歌人」や「家人」と間違えるので「チ…

不寛容と暴力の芽は自分にもある

先日の夕刻、もう少しで七時になろうかという頃でした。ジムからの帰り道に急に雨脚が強くなったので、傘は持っていたけれど小降りになるまでしのごうと思って、手近なカフェに「避難」しました。場所は「おされ」な青山の、ブルーボトルコーヒーです。とこ…

白い犬の会社に一本取られました

私は長年ソフトバンクの携帯電話を使っているのですが、先日ふとMy SoftBankの支払明細を確認したら、私と細君の基本料や通話料・通信量、機種代金(分割支払金)の他に、見覚えのない電話番号で機種代金がスマホ月々1500円程度引き落とされているのに気づき…

行かない理由って逆に何?

いわゆる「男性版更年期障害」とでも言うべき不定愁訴に苛まされ、夜も寝られないほどの肩凝りと慢性的な腰痛、さらには高めで推移し続ける血圧に音を上げて、トレーナーさんに一対一で指導してもらう体幹トレーニングと筋トレを初めて約一年、血圧を除けば…

東京五輪のボランティアは「人生最高の二週間」か「やりがい搾取」か

『ブラックボランティア』の本間龍氏と『東京オリンピックのボランティアになりたい人が読む本』の西川千春氏が対談という、ある意味奇跡的な(?)イベントに参加してきました。場所は下北沢の「本屋B&B」という、書店とイベントスペースを兼ねたような店舗…

ペリリュー

都内の書店に立ち寄った際、偶然見つけた武田一義氏のマンガ『ペリリュー』を読みました。第5巻まで出版されており、現在も雑誌での連載が進行中の作品です。既に二年前から連載が始まり「日本漫画家協会賞」も受賞して話題になっていたというこの作品、今…

ステーキは「強火で何度も裏返せ」?

牛肉をただ焼いたの(つまりステーキですが)って、おいしいですよね。お高いからめったに食べませんが、スーパーで時折「三割引きセール」みたいなのをやっていて、その時は「タリアータ」を作るために思い切って買ってきます。普段スーパーでは、オジサン…

Twitter、ちょっと飽きちゃった。

節酒や筋トレなどの「習慣化」に触発されて、今度はSNSへの依存から抜け出すことを「習慣化」させようと思い立ちました。 https://www.irasutoya.com/2016/05/blog-post_338.htmlSNSに類するものとしてこれまでに色々なサービスのお世話になってきましたが、…

ご主人と呼ばれて困惑する

昨日、Twitterのタイムラインで拝見した、こちらのツイート。帝国ホテルのサービスそんなにいいかな? 私が一番このホテルで嫌いなのは自分が出したクレジットカードを男性に返す習慣。クレジットカードを身内とはいえ本人名義以外に返すの本当に不安になる…

ポルトガルのワイン飲み比べ

ポルトガルのワインと料理を楽しみながら、彼の地の食文化を知るという集いに参加してきました。編集者・ライターで「ポルトガル食堂」を主宰されている馬田草織氏とIDÉE SHOP共催のイベントです。イベリア半島の西側、南北に細長く伸びる国土のポルトガルは…

ついに髪の毛が「軟化」した

先日髪を切りに行って、担当の店員さんにこんなことを言われました。「そういえば、髪の毛の質が変わりましたね」この店員さん(美容師さん)とはもう十年以上のお付き合いです。毎回切ってもらっているのですが、私は何百人もいるお客さん(たぶん)のひと…

語学の「戦略」について

外語の学習は楽しいものですが、よく聞く悩みは「長続きしない」ということです。いやいや、かく言う私もこれまで結構色々な言語に手を出しては「敗退」してきましたから、んなエラソーなことは書けません。曲がりなりにも「ものになった」外語は中国語だけ…

フィンランド語 22 …文型の復習

これまでに出てきた文型を三つ、復習しました。 第一文型 「A olla B」の形で「AはBである」を表すものです。 Tämä on kirja. これは本です。 第二文型 「〜ssA on 〜」や「〜llA on 〜」のような「〜に〜がある」を表す存在文、「人称代名詞+llA on 〜」の…

働かざる者たち

端的に言ってこの習慣をやめたら「バカになっちゃう」ような気がして、いまだに紙の新聞を取って毎朝隅々まで目を通しています。記事を読むだけならネット版の方が手軽で便利(大判の紙の新聞はスペースを取るので、例えば朝食を食べながら読むとか、混み合…

母音の発声について

先日、謡のお稽古をしている際、師匠から「音程が上がったときの母音、特に『あ』の段が汚くなるので気をつけてください」と言われました。「以前よりもずいぶんきれいになりましたが、もう少し『引いて』丁寧に。でも声を小さくするわけではないですよ」と…

なにこれ。もっとやらせてくれ。

肩こりと腰痛の予防、それに不定愁訴の軽減を目的にトレーニングに通いだしてほぼ一年。最初は体幹トレーニングや体のバランス調整的なメニュー中心だったのですが、途中からトレーナーさんの勧めもあって筋トレをメニューに加えました。長年腰の治療でお世…

思いがけずかなった墓参

今年の二月に、こんなエントリを書きました。昔とてもお世話になった、今は亡き画家ご夫婦の思い出です。qianchong.hatenablog.com「先生の墓所も知らない私のささやかな夢は、いつかアッシジに行ってこの風景を探し出し、そこで受験時の『背叛』をおわびし…

同調圧力から逃れるためのメンター

鴻上尚史氏による人生相談を読みました。帰国子女のお子さんが学校のクラスで浮いた存在になっていると悩むお母さんの悩みに答えたものです。dot.asahi.com鴻上氏は「同調圧力の強さと自尊意識の低さが日本の宿痾」と喝破した上で、とても現実的な解決策を提…

笑顔訓練の必要

国や地域、年齢、性別やジェンダーを問わず、笑顔が魅力的な方に出会うことがあります。そんな方に接すると、こちらの気持ちまでほぐれていくのがよく分かります。「笑顔が魅力的」だなんて当たり前すぎるくらいの陳腐な形容ですが、なかなかどうして、これ…

しまじまの旅 たびたびの旅 82 ……たこ焼きとカンテ・グランデ

子供の頃と浪人生時代に住んでいた大阪には、思い出の場所がたくさんあります。まずはたこ焼きの「うまい屋」さん。天神橋筋の商店街にあるこのお店は、いたって庶民的なたこ焼き(+夏にはかき氷なども)屋さん。ここも「自由軒」同様、たこ焼きをつまみに…

しまじまの旅 たびたびの旅 81 ……京都の春巻と大阪のカレー

小学生の頃、京都市と大阪市のちょうど中間あたりにある枚方(ひらかた)市に住んでいました。家族で出かけることが大好きだった両親は京都・大阪・奈良の様々な場所に連れて行ってくれたのですが、子供だったせいか、神社仏閣はさておき、あちこちで食べた…

しまじまの旅 たびたびの旅 80 ……夏の終わりの京都

所用で関西地方に行くことになり、せっかくなので京都で一泊してみました。仕事以外で京都に来るのは、十数年ぶりです。夏の終わりの京都は、ある意味「季節はずれ」にあたるらしく、観光客は比較的少ないそう。それでも有名な観光地にはやはり大勢の方が。…