インタプリタかなくぎ流

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フィンランド語 48 …格変化の練習・その2

格変化の練習の続きです。「その1」で単語の語幹を求められるようになったので、それをもとにそれぞれの格に変化させていきます。格は、これまで習ったものだけでも単数12個・複数12個の、合計24個もあるのですが、そのうちの多くは機械的に作ることができます。例えば「kirkko(教会)」を例に取ると……

●kirkko(教会)
kptの変化:kk → k で「kirko」。

単数主格(辞書形) kirkko 複数主格 kirkot
単数属格(〜の) kirkon 複数属格
単数対格(〜を) kirkon 複数対格 kirkot
単数分格(〜を) 複数分格
単数内格(〜の中で) kirkossa 複数内格
単数出格(〜の中から) kirkosta 複数出格
単数入格(〜の中へ) 複数入格
単数所格(〜の表面で) kirkolla 複数所格
単数離格(〜の表面から) kirkolta 複数離格
単数向格(〜の表面へ) kirkolle 複数向格
単数変格(〜になる) kirkoksi 複数変格
単数様格(〜として) 複数様格

※他にも「具格」「共格」「欠格」がありますが、未習なので割愛します。

上記の表で、★以外の部分はいずれも「kirko」という語幹にそれぞれの格語尾がついていて、いっぺんに作れてしまいます。単数属格と単数対格、複数主格と複数対格は、それぞれ同じ形なんですね。

で、問題は★の部分ですが、まずは単数の復習から。単数分格、単数入格、単数様格は「kptの変化」をさせません(逆転はあり)。つまり「kirkko」だったら語幹はそのまま「kirkko」になるわけです。その上で……

■単数分格
語幹の最後が短母音 → Aを足す。
語幹の最後が長母音・二重母音 → tAを足す。
語幹の最後が母音+le,ne,re,se,te → eを消してtAを足す。

qianchong.hatenablog.com

※例外がいくつかあって、例えば「lohi(鮭)」は「lohta」、「lapsi(子供)」は「lasta」など。また単語の最後(語幹の最後ではない)が e で終わるものは短母音ならそのまま ttA を、長母音ならそのまま tA をつけます(huone → huonetta / tee → teeta)。また子音で終わる単語のうち、nen , uus , yys や 派生語に形容詞がある us , ys , os 以外はそのまま tA をつけます(kaunis → kaunista)。

■単数入格
語幹の最後が短母音 → 母音をのばして n を足す。
一音節で語幹の最後が長母音・二重母音 → h を足し、語幹の最後の母音を足し、n を足す。
複数音節で語幹の最後が長母音 → seen を足す。

qianchong.hatenablog.com

■単数様格
語幹に na を足す。

これで、単数形と複数形の一部について表が埋まりました。

単数主格(辞書形) kirkko 複数主格 kirkot
単数属格(〜の) kirkon 複数属格
単数対格(〜を) kirkon 複数対格 kirkot
単数分格(〜を) kirkkoa 複数分格
単数内格(〜の中で) kirkossa 複数内格
単数出格(〜の中から) kirkosta 複数出格
単数入格(〜の中へ) kirkkoon 複数入格
単数所格(〜の表面で) kirkolla 複数所格
単数離格(〜の表面から) kirkolta 複数離格
単数向格(〜の表面へ) kirkolle 複数向格
単数変格(〜になる) kirkoksi 複数変格
単数様格(〜として) kirkkona 複数様格

格変化の練習は、まだまだ続きます。

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Minä olin mennyt tähän pieneen kirkkoon.