インタプリタかなくぎ流

“Might come in handy one day.”

しまじまの旅 たびたびの旅 100 ……クオピオのムイック

スオネンヨキからさらに車を北東へ走らせて、湖に囲まれた小さな都市クオピオ(kuopio)にやってきました。泊まるのは、これもAirbnbで探した、郊外の丘の上にある一軒家です。ベッドルームにリビング、キッチン、バストイレはもちろん、バスの奥に家庭用サウナ室までついています。これで一泊7000円ほど。物価の高いフィンランドですけど、こと泊まる場所に関してはホテルよりも民泊のほうが断然お得な気がします。事前のやりとりが少し必要なのと、到着するまで「本当に鍵を受け取れるのかしら」的な多少のドキドキ感はありますけど。

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クオピオでは、まず郊外の丘の上に立っているプイヨタワーという展望台に行きました。ここはもう観光客しかいないような場所ですけど、屋上の展望台から見えるクオピオの街はそれはそれはきれいでした。カッラ湖に囲まれるようにして小さな街が広がっていて、その周囲にはまた十重二十重に森と湖が連なっています。冬は雪と氷で白一色になるんでしょうけど、夏のこの時期はあくまでも穏やかで、湿度もとても低いので本当に快適です。

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その後市内に戻り、パーキングメーターで「路駐」をして、クオピオの老舗とおぼしきレストランに行きました。クオピオの名物は湖で獲れる小さなイワシのような淡水魚「ムイック(Muikku)」の料理で、そのフライやスモークなどが人気だそうです。これもカヤックのガイドさんに教えてもらったのです。

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ムイックのフライに、マッシュポテトと生のトマトにキュウリ、そこにレモンが添えられただけのシンプルなプレートを注文しました。フライにディルの刻んだのが乗っているくらいで、本当に素朴な一皿なんですけど、ムイックは淡水魚独特のクセなどもまったくなく、とてもおいしかったです。揚げてある(もしくは揚げ焼きしてある)からか、ムイックは骨ごと全部食べられました。

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民泊のキッチンには料理道具もたくさん揃っているので、夕飯は自炊することにしてスーパーでいろいろ買い込みました。お惣菜屋さんに並んだおいしそうな料理も、どう注文したらいいか迷いつつ簡単な英語でやりとりして、サラダやサーモンのスモークなどを小分けで売ってもらいました。

あと、普段はあまり飲まないんですけど、今回は「自宅」にサウナがあるので、ビールも。それと少しワインを買おうと思ったのですが、スーパーのお酒売り場にはビールはあるけど、そのほかのアルコール類は一切置いてませんでした。なぜだろう……としばし考えて、酒屋に当たるフィンランド語「alko」を思い出したので検索してみると、近くにお店がありました。

どうやらビール以外のアルコール類は別に専門の酒屋さんが売るシステム(?)になっているようです。そういえば台湾も酒屋さんは小売店がスーパーなどとは別にありました。よく分からないけど、アルコール度数が高いものを子どもに売らないとか、何かの配慮があってのことなのかもしれません。

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「自宅」に帰る前に、これも老舗らしい揚げパンやさんに寄りました。工房の横に販売部みたいなカウンターだけのお店があって、この店の名物の、「Lihapiirakka(ひき肉の揚げパン)」を買いました。ロシアのピロシキっぽい雰囲気です。これは晩ご飯用に取っておいて、そのあと市が立っている広場まで行ってアイスクリームを食べました。

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フィンランド名物の「世界一不味い飴」と言われる「サルミアッキ(salmiakki)」味があったので「Saanko kupin salmiakkijäätelöä?(サルミアッキのアイスをカップで)」と言ったら通じました。たぶん文法的には間違ってるような気がしますが。真っ黒なこのアイスは「いかにも」ですが、サルミアッキリコリス(甘草)味で、私はリコリスが好きなので大丈夫。そしてこのアイスも、ほんのり塩味が効いていて、とてもおいしかったです。

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「自宅」で家庭用サウナのスイッチをいれ、しばらくして暖まったらお湯をかけて「ロウリュ」をしながら入りました。この家庭用サウナ、とても簡単で、こんなのが自宅にあったらいいですねえ。何度もサウナに出入りしながら、裏庭の草花を眺めつつ涼んでビールを飲み、そのあとスーパーで買い込んだ食材と揚げパンで夕飯にしました。こんな感じで、その街に暮らすような旅が楽しいです。

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