インタプリタかなくぎ流

“Might come in handy one day.”

しまじまの旅 たびたびの旅 91 ……「プア」な英語でも旅は進む

タンペレでは民泊(Airbnb)を利用したのですが、ホストが到着日時を勘違いしていたらしく、宿泊場所についても誰も応答してくれませんでした。仕方がないのでAirbnbのアプリからホストに電話するもつながりません。何度電話してもつながらないのでおかしいなとおもったら、フィンランドの国番号を加えてかけていたのでした(アプリの仕様がそうなっています)。それで、国番号を取って、0を加えてかけたらつながりました。

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……が、こちらの状況を英語で説明するのは何とかなったものの、相手の早口の英語が聴き取れません。う〜ん、やはり顔が見えないコミュニケーションは、私の「プア」な英語だと難しいです。それでも友人に部屋の鍵を持って行かせるから待っててということになり、何とか部屋に入れました。民泊はずいぶん利用していますが、到着日時をホストが間違えていたというのは初めてです。それでもかなり恐縮した様子で対応してくれましたから、不思議に腹は立ちませんでした。こういうアクシデントもまた旅の味わいのひとつですよね。

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次の日は朝の10時にタンペレ空港まで行って車を借りる予約をしてあったのですが、空港へのバスなんて何本もあるだろうと思うも、念のためにGoogleMapで路線を検索してみると一日に数本しかなく、しかも午後の遅い時間ばかり。ここで気づいたのですがタンペレ空港はかなり小さいローカル空港なので、そもそも人があまり行かない場所のようなんですね。ポツポツとある発着便の時間にだけ、バスは運行しているらしい。それで仕方なくタンペレの鉄道駅からタクシーで空港に向かいました。このタクシーの運転手さんはあまり英語が得意ではないらしく、フィンランド語(こっちは片言以下ですが)でぎこちない会話をしました。

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案の定、空港は小さくて閑散としていて、しかもレンタカー会社のブースにも人がまったくいません。う〜ん、こういうのは台湾の離島などで経験済みだったはずなのに、なぜこの展開を予想していなかったのか。仕方がないのでブースにあった名刺の電話にかけると、なぜかヨエンスーという別の街の担当者にかかり「今日は日曜日だから休みなんだけど」。それでも「プア」な英語で状況を説明すると、タンペレの担当者の電話番号を教えてくれて、そちらにかけると「今から行きます」とのこと。

なんでも、10時40分にストックホルムからの到着便があるので、10時の予約というのはその客だろうと予想してゆっくりしていたんだそうです。日本人的な感覚だと、客がいようがいまいが営業時間内の予約時間前からずっとブースにへばりついているような気がしますが……でも彼の言うことの方が合理的というか人間的な気もします。で、ようやく車を借りることができました。

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車を借りる手続きは、面と向かってのコミュニケーションなので電話より数倍楽でした。申し込んでいたのと全然違う車でしたけど、これも気にしない。

旅先ではこういうアクシデントがつきものですけど、切羽詰まると「プア」な英語でも何とかなります。それでも今回は、もう少しちゃんと英語を使えるようにしたほうがいいなと思いました。あれこれの予約はネットでできるので簡単な読み書きは大丈夫なんですけど(ネット翻訳もあるし)、やっぱり話す聴くは英語の筋力みたいなものが求められますね。

それに今回ネット翻訳を色々試して気づいたんですけど、英語・中国語間がけっこう使えます。やっぱり語順など共通している要素が多いのと、あと使用者が桁違いなので、そのフィードバックで「よってたかって」改善がはかられるからなのでしょうか。

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それともうひとつ、こんだけ頼っておいてこんなことを言うのも何ですけど、機械翻訳は現在のところ音声もテキストに変換して翻訳というプロセスが取られているみたいですが、この先が難しいのだろうと思いました。生身の音声をきちんと処理できるようになるというのは、テキストの変換に比べてかなりの階梯があるというか、桁違いに難しい課題が残っているような気がするのです。語順の前後、言い直し、曖昧な発音、冗語、声のニュアンスなど文字ベースでは表れない、もしくは対処しきれない要素があまりにも多いからです。

だから人間の口頭による通訳は、それも高度で複雑な内容のそれは、まだ当分必要とされるのではないか。そんなことを自分のプアな英語の、音声でのやりとりで四苦八苦したことから感じたのでした。