インタプリタかなくぎ流

いつか役に立つことがあるかもしれません。

機嫌のよい風の上に

先日ネットで検索中、こんな記事に出会いました。

careersupli.jp

サイト自体は転職サービスとのタイアップ企画みたいな作りですが、筆者のおっしゃることにはとても共感できます。いわく「不機嫌は未来を壊す」と。確かにいつも不機嫌な顔をしている人とはあまりお近づきになりたくないですし、仕事の協同もうまくいかないでしょう。私自身、笑顔を作るのがとても苦手な人間ですが、それだけに自然な笑顔にあこがれますし、いつも笑顔で機嫌よくしている・できる人には敬意を覚えます。

フィンランド語では「機嫌がいい」ことを“hyvällä tuulella(よい風の上に)”といいます。“Hän on aina hyvällä tuulella.(彼はいつも機嫌がいい)”。日本語でも「風に乗る」とか「風を捕まえる」などと言いますけど、何だかとても爽やかで前向きで、いい表現ですよね。いつも不機嫌でいると、よい風も吹いてこないような気がします。

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https://www.irasutoya.com/2015/08/blog-post_899.html

上掲の記事では「通わなければならない建物の近くに引っ越しして、鼻歌を歌いながら歩いていけるようにする」という筆者のポリシーが紹介されていて、確かにあの満員電車での通勤がなければかなり機嫌良く過ごせるだろうなと思います。私は毎日東京の新宿まで通っているのですが、朝のラッシュ時はどの路線も殺人的な混雑ぶりです。ただでさえ人の圧力が苦手な私は不機嫌になることがわかりきっているので、いつも早朝に新宿まで出てきて、ジムで「朝活」をしてから出勤しています。

いっそのこと職場近くに引っ越したらどんなに楽かなと思うのですが、新宿駅周辺は逆に住む場所としてはあまり心豊かになるような場所ではないですよね(住んでいる方、ごめんなさい)。というわけでこの記事の筆者がおっしゃることを全部実行するのも無理があるのですが、少なくとも徹底して自らを不機嫌から遠ざけるその姿勢は見習いたいなと思ったのでした。