インタプリタかなくぎ流

“Might come in handy one day.”

荷重よりも正しいフォーム

昨日ジムのパーソナルトレーニングで上半身の運動を見てもらっていたら、トレーナーさんから「肩甲骨がよく動きますね。気持ち悪いくらいですね」と変なほめ方をされました。でも確かに、最近は肩甲骨をぐっと背中の中心方向に寄せることができるようになったのです。そのうち鉛筆でも挟めるようになるかもしれません。

もともと私は、長い間慢性的な肩凝りに悩まされていて、あまりに肩が痛いので夜中に痛みで目が覚めてしまうほどでした。それで一年半ほど前から肩凝りや腰痛、それに不定愁訴の改善を目指して、体幹の強化を中心にしたパーソナルトレーニングに通い出すも、最初はまったくといっていいほど肩甲骨が動きませんでした。トレーナーさんに「全然動いていませんね」と言われたのを覚えています。

それがトレーニングを継続するうちに徐々に動かせるようになり、今ではトレーナーさんが肩甲骨に手を添えてサポートしてくれなくても、自分で肩甲骨が動いているのを自覚できるようになりました。そして肩凝りとはほぼ無縁の生活になりました。いまでも長時間デスクワークなどをしていると肩が凝ってきますが、数分ほど肩甲骨を動かしたりストレッチをしたりすればすぐに解消します。

以前は肩凝りがひどくなると整体やカイロプラクティック、あるいは「クイックマッサージ」みたいなサービスを利用していたのですが、あまり効果はありませんでした。やはりこうした身体の不調は自分から能動的に動かしてこそ改善できるのかもしれません。整体やマッサージもその時は気持ちいいですが、畢竟受け身で他人任せなんですよね。もちろん自分ひとりでは調整できない部位もありますが、肩凝りや腰痛はかなりの部分を自分で、自律的に調整して直すことができる——それが分かっただけでもかなり気持ちが楽になりました。

f:id:QianChong:20190607110809p:plain
https://www.irasutoya.com/2016/12/blog-post_324.html

肩甲骨が動かせることは、肩凝り予防だけでなく筋トレにも効果を発揮します。例えばベンチプレスなど大胸筋を鍛えようとする場合でも、あらかじめ肩甲骨を寄せてから行うと大胸筋により効果的に力を入れることができるようになり、結果腕の力に頼って挙げるよりもより大きい荷重に対応できるようなのです。また肩甲骨を寄せて下げることを意識すると広背筋にも荷重が効くようになって、より上半身の鍛錬に効果的なようです。つまりは「正しいフォーム」でトレーニングしないと、あまり意味がないということです。

これはプロのトレーナーさんに教わったことの中でも一番大切なものだと思います。筋トレは荷重の多寡ではなくて、正しいフォームか否かがポイントなんですね。正しいフォームができた上で荷重が増えていくならいいですけど、間違ったフォームで荷重を増やしてもトレーニングの効果が上がらないし、荷重も増えていかないと。なるほど、だからずっと以前に自己流で筋トレをしていたときには、何年やってもびっくりするほど筋肉がつかなかったんですね。

あるトレーナーさんは「ジムに行くと、やたら荷重の多さを誇るようなマインドがありますよね」とおっしゃっていました。確かにものすごい荷重でマシンを動かしている方がいますが、よく見るとフォーム不在で、単に身体の反動を利用して動かしているだけ、というような方も散見されます。そう、私ごときが非常に偉そうでおこがましいんですけど、ひとさまのフォームを見て「ああ、それでは鍛えたい筋肉に効いていないな」などと分かるようになりました。フォームを考慮せずに荷重の多さばかり追求するのは一種の虚栄心なのかもしれません。以て自戒といたします。