インタプリタかなくぎ流

“Might come in handy one day.”

バリューブックスの新サービスを利用してみました

ゴールデンウィークの間に本棚の断捨離をしました。これは年に何回かやっていて、そのつど「古本募金」に寄付してきたのですが、今回はバリューブックスさんの新しいサービスを利用してみることにしました。こちらが一箱あたり500円の送料を負担するかわりに、古本屋さんからは事前に査定額が示され、それに納得したら売買成立というサービスです。

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https://www.valuebooks.jp/

配送業者さんが送り状を準備したうえで集荷に来てくださるので、箱を自分で用意する以外は特に手間もかからず、査定額はすぐにウェブサイト上のマイページに提示されます。一冊一冊すべての査定額が示されるのですが、意外な本が高値だったり、個人的にはこれはけっこう価値があるんじゃないかと踏んだ本が案外安かったりして、面白かったです。なにかこう、今の時代における書籍の需要というか、市場のありようが透けて見えるような気がしたのです。もちろん古本の価格はその本の状態にもよりますし、もとより私の偏った嗜好の本ばかりなので市場全体を見通せるわけではないのですが。

まず、文庫や新書のたぐいは、その本の状態や市場でのランク付け(★五つで示されます。需要度と考えればいいのかな)に関わらず、数十円から高くても百円程度。ただしビジネスとか最新の金融関係(フィンテック、仮想通貨など)はけっこういいお値段がついていました。

文芸関係はソフトカバー・ハードカバーに関わらず、全体的に評価が低いですね。この辺は昨今の文芸離れを反映しているのかしら。ただ、韓国のチョン・セラン氏の連作短編小説集『フィフティ・ピープル (となりの国のものがたり)』だけは例外でした。最近は韓国のこうした新しい文芸に注目が集まっていますものね。

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あとはビジネス書で自己啓発系も需要があるみたい。ただし最新刊に近い、巷で話題になった本だけですね。まあこれも当然かもしれません。ちょっと硬派で、でもベストセラーになっているハードカバーの自己啓発系ビジネス書は定価もお高く、ずっと長く持っているような本でもないので比較的きれいな古本が市場に出回っており、需要も高いのかなと。

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今回は料理本も思い切っていくつか処分したのですが、これはいずれも需要があまりないんだなあと分かりました。向田邦子氏のこの料理本など、今ではわりと貴重かなと思っていたんですが、まあ向田氏の作品を知らない方も多いですかねえ。

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あまり査定額をさらすのもはしたないのでこれくらいにしておきましょう。かつて古本屋さんに軽トラック一台分の書籍を売って文字通り二束三文だったのがちょっとしたトラウマになっていたんですけど、売り手と買い手双方がハッピーになることができるバリューブックスさんのこのシステムは、納得感が高いと思いました。