昨年初めてデンマークに行ってから、北欧風のオープンサンドイッチにはまっています。もともとサンドイッチが大好きで、何十年も前に買い求めた坂井宏行氏の『サンドイッチ教則本』に載っていた、コペンハーゲン伝説のオープンサンドイッチ店「オスカー・ダビドセン(Oskar Davidsen)」の世界一長いサンドイッチメニューのエピソードに惹かれ、一度現地でオープンサンドイッチ(スモーブロー)を食べてみたいなとずっと希っていたのです。
サンドイッチ教則本 1997 (暮しの設計 NO. 136)
もっともこの「オスカー・ダビドセン」というお店は、この本が出版された当時すでに閉店して本当の「伝説」になってしまっており、実際に行けるわけではありませんでした。それで昨年はコペンハーゲンで別のお店をネットで探して行ったのですが、素朴ながらなかなかおいしくて(特にサーモンが!)、とても印象深い食事になりました。
北欧風のオープンサンドイッチは、サンドイッチといいながらもパン(黒パンが多い)はほんの申し訳程度が底に敷かれているだけで、ほとんどサラダと言ってもいいような料理です。普通のサンドイッチのように手でつかむことはまずできず、フォークとナイフで食べるしかないという……。でも炭水化物を取り過ぎるとすぐにお腹に直結してしまう中高年にとっても魅力的なので、自分でもよく作っています。
最近見つけたこちらの本は、デンマークとスウェーデンのオープンサンドイッチ店が数多く紹介されていて、ああこれらのお店をもっと早く知っておけばよかったと思いました。次に北欧へ行ったときは、ぜひ訪れてみたいと思います。
北欧のオープンサンドイッチ: コペンハーゲンとストックホルムの人気店に教わる本場のスモーブローレシピ
ちなみに成就した伝説の「オスカー・ダビドセン」ですが、さっき検索してみたら、なんと先代の娘さんが「Ida Davidsen(アイダ・ダビドセン、かな?)」というお店で家族の味を引き継いでいるようです。おお、これも知りませんでした。こちらもぜひ行ってみたいです。