インタプリタかなくぎ流

“Might come in handy one day.”

あと20年しかない

最近「あと20年しかない」とよく思います。自分の人生があと20年しか残っていないという意味です。知人や友人にそう言うと、「年明け早々、ネガティブなことを……」とか「言霊ってこともあるから、よしてよ」などとたしなめられるのですが、いえ、これはネガティブな発想ではなく、逆にポジティブに考えるからこその「あと20年しかない」なのです。

最近は「人生100年時代」などと言われ始めていますが、まあ現在の平均寿命から考えて、私の年代であればあと30年ほども生きられれば僥倖というものでしょう。とはいえ、現在のようにとりあえず元気で、一応は自分の思うように暮らしを営んでいける状態があと30年も続くわけではないですよね。だったら、まあ内輪で見積もって「あと20年しかない」と思って、だからこそ今できること・やりたいことを後回しにせず、どんどんやっていこう……という意味でのポジティブな発想なのです。

もちろんお金の問題だってありますから、何でもかんでもできるわけではありません。それでも、行ってみたいところには行く、食べてみたいものは食べる、学んでみたいことは学ぶ。どんどんチャレンジしていきたいと思うのです。いつかできたらいいな、などと心にしまっておくのではなくて。

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https://www.irasutoya.com/2017/06/blog-post_80.html

年に一回、どこか海外へ旅行するとしても、「あと20年しかない」のなら、20回しか行けないのです。20回と言えばあなた、もうすでに自分が行ってみたいところの場所の数を超えてますよ。しかも、現在だってすでに若い時のようにバックパックひとつで貧乏旅行などできる体力は失われつつあります。20年後も元気に旅へ行けるかどうかなど分かりません。

月に一回、美味しいものを食べに行くとしても、「あと20年しかない」のなら、合計240軒しか行けないのです。240軒と言えばあなた、多いように見えて驚きの数字ですよ。だって、食事のジャンルは多岐にわたるじゃないですか。寿司・天ぷら・フレンチ・イタリアン・中華……。

いやはや、我ながら下世話な話だと思いますけど、ジャンルの数が仮に20だとしたら(もっとありそうですが)、例えば死ぬまでにとびきり美味しいお寿司を食べに行く機会はあと12回しかないのです。たった12回、12軒ですよ。しかも、現在だってすでに若い時のように暴飲暴食できる体力は失われつつあります(お酒も弱くなりました)。20年後も健啖でいられるかどうかなど分かりません。

もちろん旅行や食事だけが人生の目的ではありません。ほかにも色々とやりたいこと、やらなくてはならないことはあります。また、これまで元気に生きてこられたことと、色々な方に支えられてきたことに感謝して、今度は自分なりに社会へ還元していきたい、支えるべき人を支えていきたいという思いもある。

そう考えると、やはり「あと20年しかない」。20年なんて、あっという間ですよ。『チコちゃんに叱られる!』じゃないけど、ボーッと生きてんじゃねえよ自分、という気持ちになるのです。