インタプリタかなくぎ流

“Might come in handy one day.”

ふたたび、キャッシュレス化をとっとと進めてほしい

先日こんな記事に接しました。ファミリーレストランの「ロイヤルホスト」を運営する会社が作った「キャッシュレス(現金お断り)店」のルポです。

www.itmedia.co.jp

お店をキャッシュレスにすると、現金の管理や就業後の「レジ締め」などの業務が不用になり、いいことづくめ。それでもこちらの会社、この「実験店」はともかく、本家の「ロイヤルホスト」ではキャッシュレスに踏み切ることは考えていないそうです。その理由は8割のお客さんが現金で支払っているため、キャッシュレスにすると売り上げが2割は落ち込むことが確実だからとか。

QRコードで決済すれば速く終わるじゃないか」という指摘があるかもしれませんが、利用する際にまだまだ不慣れな人が多い。あと、事業者が多いので、お客さんも迷われるんですよね。「いま、どこの会社のモノを使えばいいのか」といった具合に。

なるほど、この部分は、日本ならではかもしれないなと思いました。「不慣れ」といいつつ、実は変化することを怖れ、「みんなと同じ」横一線が大好きなメンタリティ。「どこの会社のモノを使えばいいのか」とお互いに牽制し合い、気を使い合う自己規制。きわめて短期間のうちにQRコードによる決裁が(少なくとも都市部では)普及してしまった中国とは好対照です。

政策や市場のあり方などが日本とは全く違うお国ですから、比較するのはあまりフェアじゃないかもしれませんが、「便利なら、使う。それが何か?」という中国人的リアリズムもキャッシュレス普及の一翼を担っていると思います。世上よく「日本と違って中国のお札はボロボロで、自販機などにも適さないからいきおいキャッシュレス化が進む」などという分析を披露しているテレビ番組などがありますが、いったいいつの話をしているのでしょうか。

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https://www.irasutoya.com/2018/12/qr.html

先日、北九州市の実家に帰省したのですが、街のあちこちでクレジットカードが使えませんでした。タクシーも、車窓にはカード会社のマークが貼ってあるにも関わらず、やんわりと断られました。北九州市といえば、往事の活気はだいぶ薄れてしまったとはいえ、人口90万人以上の大都市です。私一人の狭い体験だけで決めつけるわけにはいきませんが、地方都市はどこでも似たようなものなのかもしれません。もちろんデパートやスーパーやコンビニなどでは、クレジットカードや交通系ICカードが普通に使えますが、その他の電子マネーの、特に中小の商店での普及はまだまだかな、という印象です。

中小の商店にとっては導入費用や手数料などが二の足を踏む理由になっているのかもしれませんが、上記のようにその分軽減される様々な作業もあってメリットは多いはず。今年はぜひキャッシュレス化がどーんと進むことを期待したいと思います。

qianchong.hatenablog.com