インタプリタかなくぎ流

“Might come in handy one day.”

しまじまの旅 たびたびの旅 83 ……薄味のとんこつに癒やされる

年末の帰省ということで、北九州市にやってきました。帰省でいちばん楽しみなのは家族に会うこともさることながら、本場のとんこつラーメンを食べることです。今回も北九州空港から実家に向かう途中で、もうお目当ての一軒に寄ってしまいました。

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帰省して食べるたびに思うのですが、本場のとんこつラーメンは本当に薄味です。食べた瞬間に「ああ……」とほっとする味。東京ではどこのお店でラーメンを食べても塩が強すぎて身体が受けつけず、数年前まではあんなに好きだったのにほとんど食べなく(食べられなく)なりました。これも年齢のせいでしょうか。万やむを得ず食べる場合でも、大将の目を盗んでコップの水を足す始末です。もちろんぬるくなって美味しくないので、ますます食べなくなる……という結果に。

そこへいくと、北九州のラーメンはとにかく薄味なのです(それでも私の父親などはお店によって「塩辛い」と言いますが)。地元の人には無類のラーメン好きが多く、毎日お昼に食べるような剛の者もいるのですが、そりゃこれだけあっさりしていたら毎日だって飽きないだろうなと思います。

ところで、とんこつラーメンが「あっさり」って「どゆこと?」と思われるでしょうか。

いや、私は九州で生まれ育っていない(単に実家があるだけ)のであまりエラそうなことは言えないのですが、九州のとんこつラーメンは、それも地元に根ざした昔からのお店は概してあっさり味です。「濃厚」や「こってり」を標榜したお店もあるにはありますが、そも味の濃厚さと塩辛さは別のパラメータですよね。

いっぽうで関東のとんこつラーメンは、概して「濃厚すぎ」「こってりしすぎ」じゃないかと思います。関東の方はドロドロしたスープこそとんこつラーメンと思ってらっしゃるフシがありますが(もちろん本場にもそういうタイプはないわけではないものの)、あれは関東の方の好みに合わせて変化した別物のように私には思われます。

関東でもときどき「本場ふう」にあっさりしたとんこつラーメン店が登場することがあって、昔はネットでそういう情報を仕入れるとわざわざ食べに出かけたりしたものです。でもそういうお店はたいがい長く続かずに暖簾を下ろしてしまうんですよね。やはり関東の方の口には合わなかったということなのでしょうか。

今回まずおじゃましたのは(これからもっと食べる予定)、こちらのお店。

店内満員、でも回転が速くて、店員さんもとびきり感じがよくて、本当に素敵なお店でした。しかも薄味のとんこつラーメンが絶品。あまりに美味しくて、つい写真を撮るのを忘れ(いらすとやさんのイラストをお借りします。いつもありがとうございます)、看板だけ写してお店を後にしました。

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https://www.irasutoya.com/2014/01/blog-post_4739.html

追記

作家の松本清張氏がお気に入りだったという中華料理店の「耕治」にも初めて行きましたが、こちらのお味は、う〜ん、ものすごく塩が強かったです。こういうお店もあるんですね。あああ。

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