インタプリタかなくぎ流

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フィンランド語 7 … 名詞に格語尾をつける(その2)

名詞に、「所格」の格語尾「-lla / -llä」をつけて「〜の上に/で」、「内格」の格語尾「-ssa / -ssä」をつけて「〜の中に/で」とする続きです。今日もいろいろなパターンを教わりました。

●「osoite(住所)」に格語尾「ssA」をつけてみる。
osoite + ssA
①単語の最後が「ie子」。先生からいただいた表では、最後が「e」の場合、「通常」と「例外」の2パターンがあり、「通常」は「e→ee」、「例外」は最後が「ee/ie/人名」の時で不変化。この場合は「通常」で、この変化の場合「kpt」は「逆転」の変化で「t→tt」らしい……(ややこしい)。というわけで語幹は「osoittee」。
②単語に「aou」があるので母音調和は「ssa」。
③したがって、osoitteessa(住所の中に/で=その住所に/で)。

●「tee(紅茶)」に格語尾「ssA」をつけてみる。
tee + ssA
①単語の最後が「ie子」。今度は最後が「ee/ie/人名」の「例外」で不変化。というわけで語幹は「tee」。
②単語に「aou」がないので母音調和は「ssä」。
③最後の音節「tee」に「kpt」があるけれども「kpt」の後ろの二つが母音の場合(あるいは最後の音節=単語の先頭の場合?)は不変化だそう。
④したがって、teessä(紅茶の中に/で)。

●「Puistokatu(公園通り)」に格語尾「llA」をつけてみる。
Puistokatu + llA
①単語の最後は「ie子」以外なので不変化。
②単語に「aou」があるので母音調和は「lla」。
③最後の音節「tu」に「kpt」があるので変化。t→d
④したがって、Puistokadulla(道の上に/で)。こういう複合語(Puisto/katu)の場合、後ろの単語だけ変化を考えればよく、前は関係ないそうです。

外来語と外国語の違い

●「Islanti(アイスランド)」に格語尾「ssA」をつけてみる。
Islanti + ssA
①単語の最後は「ie子」なので変化だが、「Islanti」は外来語なので不変化。
②単語に「aou」があるので母音調和は「ssa」。
③最後の音節「nti」に「kpt」があるので変化。nt→nn
④したがって、Islannissa(アイスランドの中に/で=アイスランドに/で)。

●「Århus(オーフス)」に格語尾「ssA」をつけてみる。
Århus + ssA
①単語の最後は「ie子」なので変化だが、「Århus」は外国語(≠外来語)なので「i」を足す。従って「Århusi」。
②単語に「aou」があるので母音調和は「ssa」。
③子音で終わっている外国語の場合「kpt」は不変化。
④したがって、Århusissa(オーフスの中に/で=オーフスに/で)。

●「NewYork(ニューヨーク)」に格語尾「ssA」をつけてみる。
NewYork + ssA
①単語の最後は「ie子」なので変化だが、「NewYork」は外国語(≠外来語)なので「i」を足す。従って「NewYorki」。
②単語に「aou」があるので母音調和は「ssa」。
③子音で終わっている外国語の場合「kpt」は不変化。
④したがって、NewYorkissa(ニューヨークの中に/で=ニューヨークに/で)。

外来語と外国語で変化が違うというのも面白いです。さらに「Venäjä(ロシア)」だけは「〜の中に/で」の時もなぜか「llA」を取るそうです(普通はssA)。長年ロシアの脅威にさらされてきた歴史を持っているから、ここだけねじれちゃったのかしら?

●「Venäjä(ロシア)」に格語尾「ssA」、ではなく「llA」をつけてみる。
Venäjä + llA
①単語の最後は「ie子」以外なので不変化。
②単語に「aou」がないので母音調和は「llä」。
③最後の音節「jä」は「kpt」がないので不変化。
④したがって、Venäjällä(ロシアの中に/で=ロシアに/で)。

疑問詞は名詞の格と同じ格をとる

例えば「どの都市?」は「Mikä kaupunki ?」ですが、「どの都市に(いる)?」だと疑問詞「Mikä」も「内格」の「Missä」になると。

Missä maassa Liisa on? どこの国にリーサはいますか?
Hän on Suomessa. 彼女はフィンランドにいます。
Missä kaupungissa? どこの都市にいますか?
Helsingissä. ヘルシンキにいます。

む〜。格変化、面白いけどなかなか複雑です。

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