フィンランドのヘルシンキから、スウェーデンのストックホルムまで、船に乗りました。勤務している学校のスウェーデン人留学生から「楽しいですよ〜。食べ放題のビュッフェが有名なんです」とおすすめされたのです。日本では「食べ放題」の代名詞になっちゃった「バイキング料理」ですが、その「本家」が食べられるわけですね。
乗ったのはタリンクシリヤラインの「シンフォニー号」。見た目は豪華客船ですが、運賃からしても、船内の雰囲気からもしても、そしてお客さんたち(子供がやたら多いです。早めのイースター休暇かな?)の超カジュアルないでたちからしても(失礼)、なんかこう、とても庶民的な雰囲気。
さりげなく「ムーミン推し」。
船室もコンパクトでシャワーもついているし、大きな船だからほとんど揺れないし、とても快適でした。
予約の関係で、乗船後すぐにビュッフェ開始。ちょっと落ち着きませんが。
西日がすごい〜。
スモークサーモンは肉厚で柔らかくて、さすがにおいしいと思いました。ほかは……まあ普通のビュッフェですね。でも品数はとても多いですし、量もたっぷり用意されています。デザートやチーズもたっぷり。ビールやワインやソフトドリンクも飲み放題。お若い方は狂喜乱舞するんじゃないかしら。ただ私は情けないことに食が細くなってる中高年ですので、すぐ満腹になってしまいました。もう「放題」は卒業して、「いいものをちょっとだけ」的スノッブなオジサンを目指したいところです。
上のこの写真だと、とても落ち着いた船内に見えますが、実際にはかなり騒々しかったです。食べ放題で大人たちの「食べ散らかしっぷり」がすごいのは洋の東西を問わないんだなと思いました。あと、お子ちゃまたちの「はしゃぎっぷり」も半端ありません。まあ、こういう客船に乗ったら絶対に興奮しますよね。お子ちゃまたちは見渡す限り、みんな上品なスモークサーモンやオードブル系には見向きもせず、ソーセージとミートボールとフライドポテトを山盛りにして食べてるのがカワイイです。あと最初からアイスクリームとか。
食後には、お子ちゃまたちにだけ、ムーミンの「ぬりえセット」みたいなのが配られていました。いいな〜。
ダンスショーやライブもあちこちでやってます。鑑賞は無料ですが、飲み物食べ物は別料金。ステージはABBAなんかやっちゃったりして、キャッチーでダンサブルなナンバーが目白押しの「濃ゆい」内容でした。ひとりでギターを弾いていたお兄さんは、フットスイッチを巧みに使い、自分の声を数度上げ下げして「ハモり」状態を作っていて、すごく上手です。ああいうエフェクト装置があるんですね。
外は流氷の浮くバルト海。寒いのでデッキにはほとんど出ませんでしたが、夕日がとてもきれいでした。