三月の下旬とはいえ、春はまだ遠い感じのヘルシンキ。日中でも気温は零度前後ですが、不思議にあまり寒く感じません。湿度が低いせいかしら。建物の中はどこもスチームが効いていて、部屋ではTシャツ一枚でも大丈夫なくらい。洗濯物がよく乾く点など含めて、かつて暮らしたことのある天津や北京など中国北方の都市の雰囲気によく似ています。
往来では男女を問わず路上喫煙率が高く、特に女性が多いような気がします。そのかわり室内はどこも完全に禁煙。これはフィンランドだけの特徴じゃなくて、ヨーロッパはどこもこんな感じがします。あと犬を連れている人がやたら多い印象。街角にドッグヤードもありました。
歩道にはなぜか、金魚の水槽に入れるような小砂利がやたら多いです。これは何なのかな? 雪が降った時の滑り止めに撒かれているのかな? そういえば、歩道が凍っているところが多いからか、両手にスキーのストックを持って歩いている人をよく見かけます。
とにかく歩道に小砂利が多いので、靴に砂利がよく入りますし、キャリーケースのキャスターは悲鳴を上げています。石畳の道が多いことも相まって、ちゃちなキャスターだとすぐに壊れてしまうのではないでしょうか。実際ヘルシンキ中央駅の前でキャスターが壊れて困っている観光客を見かけました。
あと、大雪になっても傘を差している人がまったくいません。日本だと、寒い地方はどうだか分からないけれど、東京などすぐに傘を差しますよね。両手が自由になっていないと滑った時に危ないからかな? とにかくかなり降っている時でも往来で傘を差している人を見たのは、今のところたったお一人だけです。
街角には「華為(ファーウェイ)」や「Samsung(サムスン)」など中国企業・韓国企業の看板やLEDスクリーンの広告などが時折見られますが、日本企業のものは見あたりませんねえ。何となく今の時代を象徴しているような気もします。あ、でも寿司屋さん(や、スシバーみたいなの)はけっこう見かけます。