とはいえ、別に食べ歩きを極めた末の「ベスト3」などというわけではありません。たまたま年末に台北へ行って、立ち寄ったお店のうち、おいしいな~と思ったものを備忘録的に。
「蚵仔麵線*1」は台湾の庶民的な食べ物で、小ぶりの牡蠣*2が具に入った、とろみのついた煮込みそうめんとでもいうべき趣の麺料理です。牡蠣の代わりにモツが入った「大腸麵線」や、牡蠣とモツのミックスなどもあります(たいがいは「綜合麺線」などと称されているようです)。
1.同心大腸蚵仔麵線
日本にいるときは敬遠しがちなニンニクのすりおろしも魅力的。
MRT古亭駅からすぐ。「大腸」と「蚵仔」のほかに「肉羹」(つみれみたいなものです)から選べて、その3つが全部入った「綜合」もあります(写真はこれ)。このお店は「臭豆腐」も名物らしく、その名に反してほとんど臭みがなく、シンプルかつ上品なひとさら。ある意味ここまで洗練された「臭豆腐」も珍しいかもしれません。
横に添えられた甘酸っぱいキャベツがよく合います。
2.四維紅麵線
食欲に逸る心を反映してか、ピント合わ~ず。
特に観光地でも繁華街でもない、普通の街角の小さなお店です。とても淡白な薄味で(まあ台湾料理の多くがそうなんですけど)、血圧を気にする私ごのみ。お店のおばちゃんは、お金を受け取るときもお釣りを返すときも両手を添えて丁寧なたたずまい。屋台風のテーブルもきれいに磨かれていて、おばちゃんの人となりが伝わってくるようです。