読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

インタプリタかなくぎ流

“Might come in handy one day.”

麻痺のその後2

顔面神経麻痺(ベル麻痺)を発症して約ひと月半ほど。症状はあいかわらず「横這い」ですが、まあ何とか生活しています。

顔面神経麻痺といっても、顔面の麻痺そのものは単に顔の表情筋が動かせないくらいで、別に痛みがあるわけでもありません。抜歯をしたときに麻酔をしますが、その麻酔が一部抜けないで残っているくらいの感覚です。でもそれに伴って発生する諸々の身体的症状がかなり生活に支障をきたします。

まず瞼が閉じにくいことによる、眼の痛み。涙が止まらない、逆に眼が乾く、また涙目になることによって視界がぼやけるなどいろいろと厄介です。それから飲食がしにくくなること。特に液体物や熱い食べ物が苦手です。口を大きく開けるのも、これまた困難。幸い話すことにはあまり影響は出ませんが、それでも長時間話していると滑舌が悪くなります。またこれは最近始まったのですが、麻痺がある方の肩から腕にかけての強い痛みと掌の痺れ。これはかなり辛いです。

そして特徴的なのが、以上全ての症状が、波状的に襲ってくること。一日のうちでも、ほとんど気にならない程度に軽減している時間があるかと思うと、逆に人生降りてしまいたくなるくらいに悶絶する痛みを伴うこともあります。

発症した際に、とても心強かったのは何と言ってもインターネット上の情報です。ホント、ネットがない時代だったらとてつもなく不安になったでしょうね。でも玉石混淆がネットの宿命、色々な方が色々なことを言っており、時にそれが正反対の考え方だったりもするので、そこは混乱の元にもなります。その点で、すぐに近くの大学病院に行ったのはまあ正解だったと思います。受診するのは神経科ではなく耳鼻咽喉科であるのもポイント。

大学病院で処方された薬の服用期間が終わってからは、リハビリ。といっても自分で顔のマッサージをする程度。その他に鍼治療や若い頃から通っているカイロプラクティックや漢方医の処方を受けました。しかし何ですね、ここでも色々な方が色々なことを言っていて、これまた時に正反対の考え方があったりして、やはり混乱しますね。あまつさえ「ベル麻痺は何にもしなくたって九割方は治る」みたいな極端な情報もあったりして。

そんな中で最近この本を見つけました。


顔面神経麻痺が起きたらすぐに読む本

60ページほどの小冊子ですから、すぐ読めちゃいます。そして結果から言えば、なぜもっと早くこの本を読まなかったのかと後悔しました。新しい分野のことを学ぶ時はいつもAmazonで関連書籍を渉猟して片っ端から読むようにしているのに、なぜ今回だけはそうしなかったのか……やはり不安で進むべき方向を見失っていたんでしょうね。

この小冊子には、ベル麻痺の発症の仕組みと原因、治療とリハビリについて、簡潔に分かりやすく描かれています。そのエッセンスをごくごく簡単にまとめれば「症状の程度と回復の度合いに応じた、適切な治療とリハビリが必要」ということになります。至極当たり前のように思えますが、ひとくちにベル麻痺と言っても、発症直後は誰もがほとんど同じ経過をたどるものの、その後の展開はかなり個人差があるようでして、その個人差に応じた対応が必要かつ重要ということなんです。

人口10万人あたりの発症率が1年に20〜30人とされるベル麻痺。特に中高年以降の発症率は高いそうですから、みなさまお気をつけください。主因は誰もが持っている可能性のあるウイルスですが、誘因は生活や仕事上のストレスや免疫力低下だそうですから、ムリをしている方は特に。でもって、万一発症してしまったら、すぐに上記の本を読むことをオススメします。