インタプリタかなくぎ流

“Might come in handy one day.”

麻痺がやってきた

いやあ、まいった。
突発性の顔面神経麻痺(ベル麻痺)を発症してしまいました。

ベル麻痺 - Wikipedia

数日前から、瞼と舌先に違和感を覚えていたのですが、それが昨日の夕刻あたりから一気に広がり、顔の左半分が麻痺して動かせなくなりました。かなり顔がゆがんでいます。涙腺がコントロールできないからか涙が止まらないし、食べたり飲んだりするのにも少々苦労します。なにより、言葉が喋りづらくなりました。ほとんど話すことが商売だというのに!

ネットで「顔面 麻痺」などのキーワードで検索すると怖い記述がそこここに見つかるのですが、こちらのブログがとても参考になりました。感謝申し上げます。

顔面神経麻痺「ベル麻痺」完治。治療回復経験・教訓まとめ8つ | How to read maps

というわけで、車で20分ほどの総合病院に向かいました。左目がおかしいので、運転も危なっかしいです。神経内科に申し込むも、耳鼻科ですと変更を勧められ、受診。聴力検査のあと、40点法による評価と診察。評価結果は18点で、中程度の症状、現段階では悪化するか比較的短期間で治るかは不明とのことでした。で、たぶんウイルスの再活性化による顔面神経麻痺——ベル麻痺でしょうというお医者さんの見立てです。

顔面の神経が腫れていて、それを起こしているのはヘルペスのウイルスなんだそうですが、これって水疱瘡とか帯状疱疹と同じウイルスなのだそうで。幼少時に水疱瘡を罹患した際、潜伏したウイルスに完全に免疫ができていなかったのではとか何とか(メモを取ってなかったのでうろ覚え)。なぜ今になって再活性化したのか原因は不明ながら、たぶんストレスとのこと。

ストレス……ですか。これまでどんな逆境にもめげない自信だけはあったんですけどね。気づかないうちに今の生活や仕事のやり方が大きなストレスになっていたのかもしれません。もしくは、そういうストレスに持ちこたえられるほど若くはなくなったということですか、あああ。

本来なら一週間ほどの入院治療が必要とのことでしたが、結局服薬しながらの自宅療養ということになりました。できるだけ安静にして、ストレスをかけないようにすべしと言われました。聴力検査の結果は異常なし。顔面の筋肉や神経は舌のそれとは別なので、口の麻痺が治まれば基本的には話すことに障害は及ばないそうです。まあなんというか……少しだけ安心しました。

びっくりするくらいたくさんの薬を処方されました。普段、風邪気味の時に葛根湯を飲む程度の私としては、ほとんど人生初の出来事です。でもって、一応脳神経系の異常も確認するため、明日MRIを受けてくることになりました。一週間後に再受診して、経過と予後を判断してもらうことになっています。

今週から学校の授業が始まり、来週には通訳案件も控えており、さらには能の稽古会もあったんですが、すべて調整をお願いしたりキャンセルしたりで、様々な方面の様々な方々にご迷惑をおかけすることになってしまいました。突発性の病気で不可抗力とはいえ、なんとも無念です。でも初期の治療が肝要だということなので、じたばたせず安静にして治療に専念したいと思います。

追記

セカンドオピニオン」ということで、もう一つの病院にも行ってきました。こちらでも診断の結果は同じで、処方された薬もこの服用を続けるということでよいでしょうということでしたが、加えてリハビリと眼の保護の大切さを強調されました。

リハビリのやり方次第で、予後の善し悪しも決まるとのことで、専門の医師が首筋や頬や顔面のマッサージをしてくれました。これは今後一日おきにでも通院して続けるとよいということ。また経過を見ながら鍼治療を加えてみてもよいとのことでした。

自宅でも行うマッサージとして、とりあえず「頬を左右交互に膨らませる」「眉間にしわを寄せ、戻す」「目を閉じ、開く」の三つを行うこと、ただし決して「頑張りすぎないこと」と言われました。また蒸しタオルなどで頬から耳の下まであたりを暖めるのもぜひやってくださいとのこと。

その他、麻痺している側の眼がしっかりと閉じないため、眼球がいつも外気に晒されて角膜を痛める恐れがあるので、目薬を一日に四〜五回ほど差し、眼帯をつけるように指示されました。う〜ん、これはますます仕事をしていられるような状態ではなくなってきました。とりあえず一週間ほどはおとなしくしています。