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インタプリタかなくぎ流

“Might come in handy one day.”

義父と暮らせば9:せっせと雪かき

くらし

関東地方は記録的な大雪になりました。雪国の方からすれば笑っちゃうくらいのレベルでしょうけど、もとよりこれほどの降雪を想定していない街の作りになってますから、あちこち大変なことになってます。

うちのまわりにはJRに加えて私鉄が二路線走っていて、いずれも都心から一時間強といったところですが、家はどの駅から歩いても30〜40分はかかるというどうしてこんな場所に家建てたのお義父さん的等距離外交を貫いた罰ゲームみたいな場所にありまして、気のせいか積雪はテレビで見る街の様子とは随分違う厚みを呈しています。

放置しておくと明日以降の行動に差し支えるので、早朝からせっせと雪かきをしてました。ついでに、数十メートルほど離れた駐車場に止めてある車も、雪の中から「発掘」してきました。あああ、腰が痛い。かつて九州の田舎に住んで、一軒家を月10000円で借りていた(住んでくれるだけで家が傷まないからありがたいんだって)ときも思いましたけど、うちみたいな夫婦二人にお年寄り一人といった小規模の家族にとって、こういう庭付き一軒家はとても無駄が多いですね。

三人で住むには大きすぎるし、でもって築年数もずいぶん経っているし、掃除やらメンテやら草取りやら枯葉集めやら雨戸の開け閉めやら、それに今日みたいな日は雪かきまで、面倒なことが日々・次々・色々と降りかかってきます。「一軒家は○○の夢」とか何とか言ってないで、こぢんまりした集合住宅に住むのが一番楽ですよ、本当に。管理会社マンションじゃなければ自治会の共同作業とかがあったりするけど、それでも小家族で古い庭付き一戸建てに住むよりはずいぶんマシじゃないかと思います。

しかもお年寄りって、その一戸建ての家の内外にちょっとありえないほどの数の細々とした物をため込んでいるんですよね。家の周辺にもお年寄りがたくさん住んでますけど、お世辞にも小ぎれいとは言えないレベルで物が庭や玄関先にまであふれているお宅も多いです。

そのどれもが長い人生の中でなにがしかの関わりがあった物たちなので、捨てられない気持ちは分からなくもないんですけど、も〜とにかくよく分からないものがたくさん詰まってる。明らかに何十年も使っていない物もあるけれど、これを捨てるとなるとお義父さんは強い抵抗を示します。断捨離とは無縁の世界ですね。

それと、物がごちゃごちゃあるだけで掃除がしにくくなるので、細君も私もなるべく物を持ちたくない、なるべく物を表に出しておきたくない派なんですけど、お義父さんはなるべく物を表に出しておきたい派なんですね。というか、何か物がないと不安というか殺風景に感じるみたい。玄関の下駄箱の上などきれいに掃除して片付けておいても、次の日にはなにやら壺とか馬の置物(今年の干支ですね)なんかが飾ってあります。

まあこういうのは本人のあり方と密接に関わり合っているんであって、80年以上も貫いてきた生活スタイルを娘夫婦と同居したくらいで変えられるものでもないでしょう。しかもここはもともとお義父さんが建てた家で、我々が居候みたいなものですから。というわけで今は、生活感が全くないインテリア雑誌など見ながら、羨望と嫉妬と諦念のため息をついているのです。