インタプリタかなくぎ流

“Might come in handy one day.”

ココネ

  ここ数年、さまざまな語学学習ポータルが登場していますが、この「ココネ(cocone)」というウェブサイトはなかなかおもしろいです。
http://www.cocone.jp/
  ゲームで学ぶという部分はちょっと遊びの要素が強すぎて、語学トレーニングとしてはものたりない感じもしますが、私がおもしろいと思ったのは「学ぶ」というカテゴリに入っている「分かる!英語のプロセス」というコンテンツ。これは様々な動詞や前置詞、それに時制などを取り上げ、英文法のひとつの要である語順を体得させようというプログラムです。
  例えば“The golf ball stopped near the hole on the green.”という文章では、まずグリーンのカップ近くに止まっているゴルフボールの写真が現れて、文章全体が音読されます。
そのあと、いったん写真が消え、“The golf ball”という音声とともに、写真のなかのゴルフボールだけが映し出されます。
  以下、“stopped”でボールが移動して止まったことを示す矢印が、“near”で何かの近くの範囲を表す色つきのエリアが、“the hole”でグリーンのカップが、“on”でボールの下のスペースを表すエリアが現れ、最後に“the green”でようやく写真全体が全体が映し出されます。
  ……って、こうやって文字で書くと非常に説明しにくいので(^^;)、ぜひ実際のサイトをごらんください。
  要するに、具体的なものについてはそのもの自身のイメージを、抽象的な概念についてはそれが表すコアイメージを図像化したものを、英語の語順に従って次々に出現させていくことで、英語ネイティブがものごとをを認知して言語化していくプロセスを追体験させるんですね(……たぶん)。
  私もつねづね、中国語の音とイメージを直接結びつけ、なるべく文字を介在させずにリスニングとスピーキングを練習する、という方法を模索しているところで、とても参考になります。抽象的な概念の図像化という点で特に。
  中国語も英語同様に語順が非常に大切な言語ですから、このように語順を身体に感じながら染みこませていく方法は有効だと思います。そのうち中国語版の「ココネ」ができるかもしれません。