インタプリタかなくぎ流

“Might come in handy one day.”

『スピラル』のポートフォリオ

スピラル―日本人初心者のためのフランス語教材
  この学校で使っている『スピラル』という教科書は日仏合作だそうで、日本語とフランス語が併記になっている野心的な教材です。特に、巻末についている「ポートフォリオ」という小冊子が素晴らしいと思いました。
  これは学習者に自己観察と目標設定をうながし、あわせて学習のアドバイスをするというものなのですが、ここに書かれている「フランス語学習者のためのアドバイス」と「ストラテジーを明確にするための評価シート」は、「フランス語」を他の言語に置き換えても非常に有用だと思いました。
  例えば……

・自分が指名されていないときでも、小声または自分の頭の中で先生の質問に答える。
・質問に答えるときは完成した文を作る*1
・クラスメイトとフランス語を使って話している(話す)。
・授業に直接関係ないことを先生やクラスメイトに尋ねるときも、フランス語を使う。
・隣の人が自分の質問を理解できないときは、その質問を繰り返すかテキストを利用するが、日本語に訳すことはしない。
・ある文章の単語が全ては分からなくても主要な情報が分かれば気にならない(気にしない)。

  ……のような「金言」が目白押し。自分も授業で繰り返し推奨してきたことなので心から共感を覚えます。
  この「ポートフォリオ」はこちらからpdfファイルが入手できます。
http://www.hachette-japon.jp/image/data/Portfolio.pdf
  フランス語に限らず、語学を始めようとしている人、語学学校で教えることを仕事にしている人には極めて示唆に富み、とても役に立つ小冊子だと思います。

追記(2014.1.12):pdfファイルへのリンクが切れていたので、新たに張り直しました。

*1:「はい/いいえ」だけにとどめないということですね。