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インタプリタかなくぎ流

“Might come in handy one day.”

バカ言っちゃいけない

  「舞台芸術カンパニー」パパ・タラフマラから、うちの学校の生徒あてに通訳者募集のお知らせが来ました。

応募資格:業務遂行に必要な北京語の語学力(中国人パフォーマーと演出家、スタッフ間のコミュニケーションサポート)を有する方。
期間:2009年10月29日〜12月21日までの期間、週二〜三回程度。
待遇:基本はボランティア(無償)となります。交通費は支給(一日の上限1000円)。新作公演の鑑賞券二枚支給します。

  ……バカ言っちゃいけません。
  こんなにも仕事量のある通訳業務に対して「無償」ですか。しかも拘束時間さえ書かれていません。
  無償と言っても、例えば社会的弱者の支援などでボランティア通訳というのはありうると思いますし、私もしたことがあります。でもこれは営利目的の興行でしょう?
  パパ・タラフマラは私が学生の頃から注目を浴びていたパフォーマンス集団です。海外の芸術祭にも何度も参加していたと記憶しています。それだけ長い海外との交流経験がありながら、通訳者に対するこれほどまでに杜撰な認識。いや、通訳者に対する認識以前に、労働と報酬に対する社会的通念に欠けていると言わざるを得ません。
  この公演は文化庁の芸術創造活動特別推進事業に指定され、国際交流基金や各国大使館の後援も得ているそうです。それなら、きちんと予算を取って、きちんと通訳者を雇ってください。そのほうが「パフォーマー」との「コミュニケーションサポート」もきっとより深いレベルで行うことができて、公演の芸術性もより一層高まると思いますよ。
http://www.pappa-tara.com/new_pappa-tara.com/