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インタプリタかなくぎ流

“Might come in handy one day.”

雑誌

くらし

  細君が「陣中見舞い」ということで日本の雑誌を送ってきてくれました。
  『LEON(レオン)』と『UOMO(ウオモ)』と『ヴィノテーク』。最後のワイン雑誌はまあいいとして、なぜ「チョイ悪オヤジ」系雑誌を二冊も……。
  せっかくですから虚心坦懐に熟読玩味いたしましたが、『ウオモ』はまだしも『レオン』はモデルが全誌これイタリアオヤジばかりですね。同誌では「イタオヤ」と称するよし。
  特筆すべきはその文体。「よろしいかと」、「〜と、思うんであります」、「だと思うわけですよ、実際」、「〜ではなかろうか、と。はい」、「〜くださいまし!」、「くださいませな」、「で、まあ」、「さぁて、さて」、「これがキモなんですな」といった、ちょいとなれなれしくて、偽悪的で、スノッブ感たっぷりの口語的文体で統一されています。
  加えて「ドンズバ*1」、「シャリッなソルベ感*2」、「エアリー*3」、「わかっている感*4」、「ニキータ*5」、「不良目立ち*6」といった言い回しがそこここに。
  この雑誌は三十代から四十代のビジネスマンをターゲットにしているようで、私も一応その年齢帯に入ります。でも、年収は一千万とか二千万とか、相当の高収入でなければ実現できないようなライフスタイルだと思うわけですよ、実際。

  実はこの『レオン』、中国でも売られています。
  書店に行くと……ありました、『男人風尚』。同じ表紙の八月号が、もう翻訳されて北京の店頭に並んでいます。とはいえ、日本の『レオン』と共通する記事はほんの少し。あとは中国の独自編集のようです。
  あのスノッブな文体はどう訳されているんでしょうか。

■ワケありナンバーは見栄え効果も
こちらのイタオヤもデカロゴ&ナンバーの合わせワザ。ご覧のように数字がデコであることの効用は、格好良さだけでなくスポーティで若々しく見えるってのも大きな魅力。

□数字与LOGO时尚魅力的平方
巧妙地搭配了大Logo和数字。数字达到了运动风格的装饰效果,不仅有风度,而且动感活力十足。

■欧州的スポーティ香る、王道デコポロ
LXVIIはブランド創設年“67”を表すローマ数字。“3”はポロ競技で経験豊かなエースが付けるナンバー。と、語りドコロも満載な、これぞスポカジポロの王道。

□欧式动感,充满“经验”的表白
LXVII是品牌创始年中“57”*7的罗马数字。“3”在马球竞技当中是经验丰富的选手的球衣号码。充满深层含义。

  なるほど、日本語の文章や文体を翻訳するというより、一応原文は読んだ上で自由に書いているという感じですね。それに特別のスノッブ感を漂わせているふうでもありません。
  この雑誌、北京ならCBDあたりで働いている“白領”をターゲットにしているのでしょう。モデルはほとんどが中国人を使っているようですから、こちらの方が実用的かもしれません。

*1:最適な選択、「どんぴしゃり」ってことですかね。

*2:べとつかない清涼感らしい。

*3:空気をはらんだような軽さ?

*4:さりげないけどお洒落、さりげないこだわりがあるという感じでしょうか。

*5:女性、あるいは恋人。

*6:「ワル目立ち」と読むようです。

*7:間違えた?