インタプリタかなくぎ流

“Might come in handy one day.”

面倒くさい

  とはいえ、いつも向こうの言いなりになっているわけじゃありません。
  いま留学生活最大のオプションで西安ツアーに来ています。留学前から留学生弁公室とツアー日程を確認し、こちらに来てからすでにお金も払い込んでいるのですが、西安に来てみてびっくり。添乗員の提示する日程がずいぶん違っています。夜には舞踊ショーの観覧や徳発長での餃子宴が組み込まれていたはずなのですが、全てカット。しれっとした顔で「便餐(普通の、簡単な食事)になります」などと言うものですから、すぐに抗議しました。もちろん相手のメンツを考えて、紳士的に(^^)。
  よくよく確認してみると、旅行直前に渡された日程表では、内容が巧妙にすり替えられていました。こういうことをするんですよね、この国のある種の人たちは。これでこちらが気づかないなら、そのまま押し通すつもりなのです。幸いもとの日程表を持ってきていたので、それを見せながら交渉しました。で、結局日程は元の通りに。中国人は良くも悪くも徹底的なリアリストが多いですから、証拠を挙げてきちんと具体的に説明すれば分かってくれるものです……が、ああ面倒くさい。
  習い覚えた中国語の力が十全に発揮できるのを感じるのはこういう交渉時ですが、正直に言ってこういう場面で十全に発揮したくはありません。もっと深い、心温まるような対話で発揮したいですよ、ホントに。
  それでも、昨日は元の日程になかった「絨毯工場見学」をこっそり入れられてしまいました。もちろん見学の後で絨毯を販売するのが目的です。まったく油断も隙もありません。ま、ガイドさんたちもこれでいくばくかのマージンを稼いでいるのでしょうし、絨毯は買わなきゃいいんですから目をつぶってあげました。こういうところを強硬に拒否すると、ガイドさんの機嫌が悪くなってその後のツアーに響きかねません。あああ、面倒くさい。
  徳発長でも、枸杞酒や冬虫夏草ドリンクや龍須酥などを「サービスです」と振る舞っておいて、後から大ロットで売りつけるといういつものパターンが見られました。「僕たちはね、こういうやり方が好きじゃないの。楽しい旅の思い出をこわさないでちょうだいね」と懇ろにやんわりと拒否しておきましたが、向こうは明らかに「ぶーっ」とした顔をしてましたな。ダメですよ、“国家特級酒家”、“中国AAAAA緑色飯店”の店員が客の前でそんな顔しちゃ。
  経済的にもますます発展して世界の超大国になりつつあるんですから、こういうたぐいビジネスモデルはもうそろそろ卒業しませんか、中国。