インタプリタかなくぎ流

“Might come in handy one day.”

値段交渉

  中国で買い物をする時、値切りません。
  先生や同僚や友人など、多くの人から「まずは向こうの言い値の半分に値切る。話はそれからだ」というようなアドバイスを受けてきましたが、私はたいがい言い値通りで買います。もちろん明らかにふっかけてるなと思うこともあります――というかそういうことが大半ですけど、そういう時は値切らずに、買いません。
  というか、値切るのが苦手なんですよね。相手の反応を読みながら、踏み込みすぎでもなく譲歩しすぎでもないポイントを即座に探して「ちょうどよいかげん」の値段に落とし込むというスキルが、私には決定的に欠けているようで。世の中にはそういうプロセスをゲームみたいに楽しめる人がいますが、私はとにかく苦手です。面倒くさいと思っちゃう。ま、本当のところは「安くしろ」というのが恥ずかしいという単なる見栄っ張りなのかもしれませんが。
  ただ、日本人の中国における値切り方を見ていると、「恥ずかしい」というより「はしたない」と思うことはままあります。
  何百元何千元もする品物で、相手が明らかにふっかけてるなと思えるものならまだしも、十元二十元の品物でも値切ったりする人がいます。十五元のものを十二元に、さらに十元にという感じですね。でもねえ、仮に十元のものを十五元と言われて買ったとしても、日本円にすれば約75円の差じゃありませんか。それくらい「ぼられて」あげなさいっての。向こうだって生活がかかってるんだし、その五元で晩ご飯のおかずが一品増えるかもと思えばいいじゃないですか。