インタプリタかなくぎ流

いつか役に立つことがあるかもしれません。

あまのじゃく

  最近ワインショップの棚には、「神の雫掲載ワイン」というPOPが目につきます。言わずと知れた週刊モーニング連載の『神の雫』が取り上げたワインということですね。ネットショップも含め、そこかしこで見かけるようになったということは、販売効果も相当なものなのでしょう。
  でも私は「パーカーポイント高得点」と書かれているワインはあえて買わないというあまのじゃくでありますからして、「神の雫」も当然スルーです。
  さて、先日はそのドラマにも出演していた俳優さんが副会長を務める某団体の総会+懇親会(試飲会)に参加してきました。日本で作られているワインを応援しようという団体です。
  総会といってもごくごく簡単な活動報告がなされるだけ。来賓の挨拶もすごく短くて好感度大です。要するに皆さん、早く飲みたいんです。
  普段あまり目にすることのない、もしくはワインショップでも片隅に追いやられがちな日本ワインですが、今日はその日本ワインばかりがずらりと並んでいて、自由に試飲することができます。片っ端から飲んでいたら、かなり酔っぱらってしまいました。
  でもまあ何と言いますか、出品されていたものを全部飲んだわけではないのですが、やっぱり日本ワインはまだまだ強烈な個性を発揮できていないのかなというのが偽らざる感想でした。個人的には日本ワインを大いに応援したいのですが、かなり贔屓目に構えないと「おいしい!」とは言えない気がします。私は強烈な個性はないけれどしみじみとひなびた味わいのワインというのも大好きですが、それともまた違う感じがしました。
  テレビでもよく見かける某政党の国会議員が短いスピーチをしていました。「今日は政治抜きです」と言って笑いを取っていましたが、ならその胸に輝く分厚い座布団を敷いたバッヂを外してくればもっと好感度アップだったのにね。