インタプリタかなくぎ流

“Might come in handy one day.”

定期試験

  学校は定期試験の時期に入りました。いつも校務や授業の準備でてんてこ舞いですが、試験期間中は静かに試験監督をする時間が増えるので、多少落ち着けます。でも試験終了後は採点でまた大忙しですが。
  特に今年は、受け持っている映画(リスニング)の授業で論述形式を採用したため、いっそう採点に手間がかかりそうです。昨年度までは前任者のやり方を踏襲して、映画を見て感想文を中国語で書くという単純なものだったのですが、あまり学習意欲のわくような試験じゃありません。生徒からも不満が出るくらい(偉いね)だったので、今年から論述形式にしました。
  登場人物の「人物関係図」を描いたり、重要な伏線について説明したり、映画では語られていない結末を自由に想像したりしてもらうというものです。持ち込めるのは辞書だけ。もちろん全部中国語で書きますし、問題は試験で初めて明らかになるので事前に文章を準備することもできません。結構きつい試験だと思いますが、なかなか独創的な答案が多く返ってきました。いや、みんなすごいです。この二年間でずいぶん伸びましたねえ。
  もっとも、なかには「シャープペン忘れた」などという、卒業や進級がかかった試験に望むとは思えないほどのんびりした生徒もいますが。
  通訳スクールでも、通訳訓練に際して「メモ用紙一枚くれますか」とのたまうようなかたが時折いらっしゃいます。通訳仕事では「何かあった」時のために予備のメモ帳とボールペンを常に脇へ置いていたような小心者の私には理解できない行動です。
  とはいえ、一度も「何かあった」ことはないので、どっちが長生きしそうかと問われれば返す言葉もありません。