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インタプリタかなくぎ流

“Might come in handy one day.”

何だか引っかかる

くらし

  アマゾンの古本販売システム「マーケットプレイス」でとある稀覯本(ったってたかが知れてますが)を購入しました。
  この古本屋さん、到着前から何度もメールで配達状況などを知らせてくれて、なかなか丁寧な対応です。しかもキャンペーン中とかで、200円のキャッシュバックもしてくれました。届いた本もきれいに包装されていて、とても満足していたので★★★★★をつけようかなと考えていました。
  ところが、納品書にはこう書かれていました。

お願い
配送された本の状態が、弊社の検品ミス・主観の違いなどにより、○○様のご希望とする状態と異なる場合、評価欄に「1:非常に悪い」「3:普通」等とコメントを残すのではなく、××@gmail.comまでご連絡いただけないでしょうか。アマゾンと協議の上、迅速に対応を検討します。
反対に、△△(古書店名)の評価数は480程度と非常に少ないため、高い評価(5)または(4)をいただきますと大変励みになります。よろしくお願いいたします。

  ううむ、私もマーケットプレイスで何冊も本を売っていますから、気持ちは分からないではありません。悪質な「荒らし」も存在しますしね。でも何か引っかかります。こうやって事前に低評価を回避しようとすれば、この評価システムの存在自体が無意味になりませんか。
  この納品書には続きがあります。

ご注意
なお、当社に対する評価(1)(2)(3)は、売り上げ(生活)に影響する行為です。苦情がある場合、当社宛のメールをいただくことなく、先に評価(1)〜(3)を行い、そのコメントが当社で看過できない場合には、悪質な評価欄荒らし、クレーマーなどによる虚偽風説流布業務妨害行為(業務妨害)とみなした処理を行います。

  ううむ、ますます引っかかります。購入者の評価を制限しているではないですか。それどころか、一種の脅しにも似た文言です。
  誠意を尽くして販売したのに、理不尽な評価を受けて憤る気持ちは分かります。実際、私が購入した時は何の問題もなく、五つ星をつけようと思っていたくらいです。でもマーケットプレイスに出品する我々は、マーケットプレイスにこのような評価システムがあることを承知していて、それがより公正な取引をバックアップするという一種の信任があるからこのシステムを利用しているのではないですか。それに納得がいかないなら、他の場所で商売をすればいいのです。
  最後にはこう書かれていました。

当社では、数万円以下の本の状態を偽って販売しなければならないほど、生活に困ってはおりません。

  それだけ余裕があって、自分のサービスにも自負があるなら、堂々と商売をすればいいではないですか。私も仕事でときに理不尽なクレームに遭遇することがありますが、これはもう不可避な存在なんです。全体として、地道な努力で信頼を勝ち取っていくしかないでしょう。クレームゼロなんてあり得ませんから。