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インタプリタかなくぎ流

“Might come in handy one day.”

中国人じゃない

  今年の芥川賞候補に、楊逸氏が中国籍として初めてノミネートされたという。
http://www.yomiuri.co.jp/national/culture/news/20080107itw2.htm?from=top
  この件に関して中国メディアの反応を見に行ってみたら、芥川賞に関してはまだ見つからないのだが、先般『文學界』の新人賞を獲得したことに関して、こんなことを書いている人がいる。
  杨逸获日文学新人奖不必欢呼雀跃
http://hlj.rednet.cn/c/2007/12/04/1387949.htm

首先我要指出她不是中国女性。她现在是日本国国民,尽管她出生在中国。我们能说杨振宁先生是中国男性吗?
まず言っておきたいのは彼女が「中国人女性」ではないということだ。今は日本の国民なのである。たとえ中国生まれであったとしても。あの楊振寧*1氏を「中国人男性」と言う人がいるだろうか?

  少しでも中国とつながりのある人物が業績を上げると、中国人は何でもかんでも自国の手柄のように言い立てるけれど、そういう夜郎自大的な発想はほどほどにしておいたほうがいい――というのが筆者の意図なのだろう。でも何となく冷たい感じがしないか。すなおに祝福してあげてもいいんじゃないかとも思う。母語以外で文学作品を書くなんて、大変なことなんだから。

*1:パリティ非保存の予想で1957年にノーベル物理学賞を受けた。