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インタプリタかなくぎ流

“Might come in handy one day.”

佐藤可士和の超整理術

ほん

佐藤可士和の超整理術
  キリン「極生」や国立新美術館や「UT STORE HARAJUKU.」などのアートディレクションで有名な佐藤可士和氏の本。「整理術」となっているが、単なる身の回りの整理術にとどまらず、思考法や発想法、人間関係の作り方や仕事の進め方にまで敷衍された氏の哲学が披露される。
  空間・情報・思考の三段階に分けて「整理術」が説かれるのだが、一番簡単、というか手をつけやすい空間の整理術はかなり危険。氏の話に耳を傾け、口絵にあるシンプル極まりない氏のオフィスの写真を眺めているうちに、家の中のものすべて川に「で〜い!」と放りこんでしまいたくなる衝動に駆られる。その点で、このパートは『「捨てる!」技術』や『そうじ力』に似たオーラを放っている。
  情報と思考の整理術は、これまでに手がけたプロジェクトの舞台裏を紹介する形になっている。これらのパートはビジネス書や自己啓発本のような実用性には乏しいかもしれない。でも佐藤可士和という人の才能を堪能する作品集としてはとても楽しい。作品集とはいってもほとんど文字ばかりの本だから、氏のウェブサイトを見ながら読むのがオススメ。
http://kashiwasato.com/