インタプリタかなくぎ流

“Might come in handy one day.”

いっさいしない

  中国語を学び始めた頃教わったことのある老師が亡くなった。彼女とはその後同じ学校で同僚にもなった。まだ天寿を全うするような年ではないが、不治の病だったから仕方がなかった。家族の意向で葬儀や告別式はいっさいしないという。
  私も、自分が死んだら儀式のたぐいはまっぴらごめんと思っているクチだが、彼女の死に際してなるほど、生きている者が心になにがしかのケジメをつけるためにああいったものはあるのだな、と思った。