インタプリタかなくぎ流

“Might come in handy one day.”

芸能通訳

  テレビの生放送で通訳したのは初めて。足元にモニターがあるのだが、そこに映る俳優と、その後ろに陣取る私のあまりのコントラストにめまいがしそう。お願いですからスタジオの端からパナガイドか何かでウイスパリングするような方式にしてくれませんか。
  本番前にリハーサルがあったが、俳優の言うことをすべて律儀に訳していたら注文がついた。一つは放送時間が押しているので、なるべくはしょって訳してほしいということ。もう一つは俳優がドラマの後半部分にあるクライマックスについて縷々述べたのだが、日本ではまだ未放映なので「ネタバレ」になってしまうため、うまくごまかして訳してほしいということ。はいはい、仰せの通りに。
  次の日は「ファンミーティング*1」。この日は通訳者が二人いて、もう一人の通訳者は業界でとても有名な女性だった。生放送より緊張する。
  巨大な体躯の男性俳優にその女性がつき、スーパーモデルのような女性俳優に私がつく。だもんで、私がメイクのコツやら美貌を保つ秘訣やらを通訳するはめになったのだが、お客さんは違和感を覚えなかったかな。

*1:みなさん略して「ファンミ」とおっしゃる。私はこのイントネーション、「高低低」だと思っていたのだが、どうやら「低高高」あるいは「高高高」らしい。