インタプリタかなくぎ流

“Might come in handy one day.”

十七歲的單車

  ここのところしばらく、映画を見ていない。仕事が忙しいからだけれど、なんだかとても身体によろしくない。それでVTRクラス*1の“備課”にかこつけてこのDVDを見た。もちろん職場で。
  いや、よかった。“拆”という取り壊し予定マークがペンキで大書された、北京の古い胡同。あるマウンテンバイクを巡って、二人の少年が奇妙な関係に陥る。少年たちが大挙して自転車を駆り、胡同を疾走するシーンはどこか『太陽の少年』を思わせる雰囲気だ。
  主演の二人は、撮影当時二人とも新人だったそうだが、ともに素晴らしい演技。特に李濱。ふてくされたりすねたり、強気に出たと思ったら子供っぽい弱さを見せたりと、未成熟な十七歳を驚くほどのリアリティで演じる。いや、この痛々しい若さは演技だけじゃないね。一方の崔林も最初の方はどこかぎこちなかったけれど、地方から出てきて、今の仕事を失ったら後がないという立場をうまく表現していた。★★★★☆。

*1:すでにビデオテープは使っていないから変な呼称なのだが。