インタプリタかなくぎ流

いつか役に立つことがあるかもしれません。

樹林のサンドイッチ

  今日は午後から仕事が入っていて、パスポートの書類受付を済ませてからだと昼食を取る時間がなくなりそうだったので、受付の順番を待つ間に都庁の隣にある京王プラザホテル二階の「樹林」へ行った。ここのBLTサンドがおいしいのだ。
  アウトドア作家の草分け、田淵義雄氏が著書でここのサンドイッチに触れていて、その描写に引き込まれた私は当時高校生だったかな、えらく背伸びして食べにきたことを覚えている。ウェイターが椅子を引いてくれて、かなり緊張したものだ。
  今日久しぶりに行ってみたら、BLTサンドはなくなっていたので、しかたなくクラブハウスサンドを頼んだら、半分はBLT*1だった。わ〜い。ここのBLTなりクラブハウスなりがいいのは、パンも具も繊細な薄さに切ってあることだ。パンは普通のサンドイッチ用スライスの、そのまた半分ほどの厚さで、しっかりトースト*2されている。
  トマトもターキー*3も、薄く切ってあって、そのぶんパン全域に挟まっていて*4、サンドイッチ全体としてとても上品。なにより爪楊枝みたいなのを突き刺してようやく形を保っているのではなく、サンドイッチだけで自立しているのがいい。大げさだが。
  サンドイッチとしては平凡で、特に高級な材料も使っていないのに値段だけはさすがにホテル仕様で高飛車だが、私は大好きで時々食べに来る。というか、「樹林」でサンドイッチとコーヒー以外を頼んだことがない。
  食べ終えて旅券課に戻ったら、私の整理番号の一つ前まで呼び出されていた。危なかった。

*1:ベーコン・レタス・トマト。

*2:重要。巷のクラブハウスサンドの多くはトーストが「おっかなびっくり」だと思う。

*3:じゃなくて、たぶんチキンだけど、残念ながら。

*4:[http://pya.cc/pyaimg/pimg.php?imgid=17348&msgfull=yes:title=「小口」周辺にしか具が挟まってないサンドイッチ]もあるからねえ。