インタプリタかなくぎ流

“Might come in handy one day.”

人生ピロピロ

人生ピロピロ
  ウェブサイトやブログの日記やエッセイが本になって出版された例は多いけれど、これはまたとびきり面白い一冊。楽しく読めるだけではなくて、とくにダイエットと地震に関して書かれた章などは、実用性も十分。
  さとなお氏の文章は、自分でボケて自分でツッコむ文体がとても楽しい。ふつう筆者が自分で笑っている文章というのは、他人の目から見れば「寒い」ことが多いのに、氏の文章は不思議にそうなっていない。自分のことを「ボク」と呼ぶのもキザと紙一重で私などはとても使えないけど、氏の場合はなぜかすんなりと落ち着いている。人生に前向きで、たとえ自虐ギャグであっても卑屈さや不健康な精神を感じさせないからだろうなあ。他人におもねっていないのだ。
  私も過去の日記を読み返すと「ああこれ、自分だけが笑って空回りしているなあ」と思うことが多い。でも戒めとしてそのままにしてある。私もさとなお氏のような健康的な文章が書けるようになりたいものだ。氏は「健康的」と言われるのをよしとしないかもしれないけれど。