インタプリタかなくぎ流

“Might come in handy one day.”

ハルキ・ムラカミと言葉の音楽

ハルキ・ムラカミと言葉の音楽
  村上春樹作品の英訳者として知られる、ジェイ・ルービン氏の村上春樹論。
  デビュー作『風の歌を聴け』から最近の作品まで、自ら前書きで「私は村上春樹ファンだ」という熱い気持ちをぐっと抑えて、冷静に紹介し分析する。もともと英語圏の読者向けに英語で書かれた本だが、翻訳の良さも手伝って、日本の読者にも十分楽しめる内容。特に村上春樹独特の人生観・死生観がかいま見えるあたりはかなり新鮮だった。
  初めて出会った村上作品にして、今でも一番好きなのが『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』というルービン氏。私も同じ。学生時代にこの作品を読んで興奮する私に、「村上春樹なんて、自分がいかにカッコよくていかにセックスが上手いかを書き散らしてるだけよ」と、某女子大に通う友人が言い放ったことがあるが、あのときほど女性との価値観の違いを感じたことはないなあ(笑)。いや、くだらない思い出。
  余談だが、「金縛り」について……

これは筋肉をまったく動かせない状態で、海外ではほとんど知られていないが、社会システムが厳格な日本ではよく起こる。

  ……と書かれている。ふうん、私も何度か経験があるけど、日本人以外は金縛りにほとんどあわないの? だからごくまれに金縛り体験があると、いきなりアブダクティー*1になっちゃったりするのか。

*1:自分は宇宙人に誘拐されたと主張する人々。[http://d.hatena.ne.jp/QianChong/20060909:title=この本]に詳しい。