インタプリタかなくぎ流

いつか役に立つことがあるかもしれません。

釧路

  プロスポーツチームのアテンドで北海道に来ている。

  街が広々してる、空気がきれい、でもって風がすでに冬の肌寒さ。
  パスポート偽造問題で、来日の前日までビザが下りずにすったもんだしたが、何とか来日できてよかった。万一来日できなくなったとしても、私はまあ出張仕事がなくなるだけだが*1、試合の主催者側にとってみればゆゆしき一大事だ。
  それほどポピュラーな競技ではないものの、まがりなりにもプロスポーツだから試合は一種の興業、スポンサーがそれなりに資本を投下して、チケットだって前売りされている。ビザが下りなければ大損害を被ってしまう。
  あまり大陸的なやり方に慣れてらっしゃらない日本側責任者は体調を崩し、ストレスからかアレルギー性の湿疹まで発症して病院に行ったそうだ。
  成田から国内線に乗り換えるため向かった羽田への道すがら、今回の騒動について説明を求めるが、まさに絵に描いたような「のれんに腕おし」。さらに問いつめると伝家の宝刀“国情不一様*2”が抜かれ、日本側のいらだちもピークに。
  私はと言えば、仲間や部下(つまり選手達)がいる前で中国側責任者のメンツをつぶすと問題がより一層面倒になるという配慮から、相当「丁寧寄り」に日本側の抗議を訳出。かなりな「不実の美女」になってしまった。本当はそんなことをしてはいけないのだけれど。

*1:それはそれで損害だが。

*2:「国情、お国柄が違いますから」という便利な逃げ口上。